歯のクリーニングは必要ないのか?必要性を解説

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「歯のクリーニングって必要?」

「歯のクリーニングってどんなことするの?」

歯のクリーニングを受けた方が良いと聞くけど、その効果や内容について疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

家での歯磨きだけでは、細かいところまで歯磨きが行き届かず、磨き残しが発生してしまいます。

その結果、気づかないうちに、虫歯や歯周病が進行してしまうかもしれません。

歯のクリーニングでは、家の歯磨きでは落としきれない汚れを綺麗にすることで、虫歯や歯周病、口臭予防につながります。

自分の現在の口腔内を確認するためにも、おすすめです。

そこで本記事では、以下の内容について解説します。

  • 歯のクリーニングの必要性
  • 歯のクリーニングで行うこと
  • 歯のクリーニングの適切な頻度
  • 歯のクリーニングの費用相場

本記事を読むことで、歯のクリーニングの必要性や内容について理解できます。

ぜひ、参考にしてください。

歯のクリーニングの必要性

歯のクリーニングの必要性は、以下の2つです。

  • 家庭の歯磨きだけでは不十分
  • クリーニングで重要な効果が得られる

それぞれを詳しく解説します。

家庭での歯磨きだけでは不十分な理由

家庭の歯磨きだけでは、磨き残しが発生したり、すでに付いてしまった歯石は除去できなかったりします。

そのため、歯科医院で歯のクリーニングを受け、細かいところまで綺麗にする必要があるのです。

以下に、家庭の歯磨きだけでは不十分な理由について、詳しく解説します。

磨き残しが起きる

自分では丁寧に磨いているつもりでも、実は磨き残しが発生していることがほとんどです。

特に、歯と歯の間や歯周ポケットは歯ブラシだけではなかなか落としきれないでしょう。

磨き残しを放置すると汚れが固まって、自分では落とせなくなってしまいます。

歯石の除去はできない

歯石は、プラークが唾液の中に含まれるカルシウム成分を取り込んで、固く石灰化したものです。

プラークが2〜3日ほど放置されると石灰化が始まり、約2週間かけて歯石になるといわれています。

1度歯石になると、歯ブラシでは除去できません。

歯医者の専門の機械を使って取り除く必要があるでしょう。

歯並びの影響

ガタガタと前後に重なった歯並びや、内側に傾いている歯などは家庭の歯磨きだけでは綺麗にすることが難しいです。

歯のクリーニングでは、専用の機械を使用して、細かいところの汚れまで綺麗にします。

それにより、虫歯や歯周病の予防につながるでしょう。

クリーニングの重要な効果

歯のクリーニングは、虫歯や歯周病、口臭予防につながります。

以下に、クリーニングの重要な効果について解説します。

虫歯・歯周病の予防

虫歯や歯周病の主な原因は、細菌です。

プラークには1㎎あたり1億以上の細菌が含まれているため、放置していると虫歯や歯周病が進行してしまいます。

家庭では取り除くことができない細かいところのプラークを取り除くことで、細菌の数を減らしたり、再び付きにくくしたりします。

口臭の改善・予防

口臭の主な原因は、口の中にあります。

剥がれ落ちた粘膜や食べ物のカスに含まれるタンパク質が、細菌により分解される段階でガスを発生させるのです。

そのガスが口臭の原因です。

歯のクリーニングによって、口腔内の汚れを落とすことで口臭の改善や予防につながるでしょう。

歯の本来の色を取り戻す

カレーやコーヒー、紅茶や赤ワインなどの色の濃い食べ物や飲み物は、歯の着色につながります。

歯の着色は家庭の歯磨きでは落とせないため、歯医者で専門の機械を使用して磨いてもらう必要があるでしょう。

着色が綺麗になると、歯のくすみや汚れがなくなり、歯の本来の色を取り戻すことができます。

歯のクリーニングで行うこと

歯のクリーニングで行うことは、以下の5つです。

  • 検査と診断
  • 歯石除去(スケーリング)
  • 歯面研磨(ポリッシング)
  • ブラッシング指導
  • フッ素塗布

順番に解説します。

検査と診断

治療を効率的におこなうためには、事前の検査と診断が欠かせません。

以下の表に、検査の内容についてまとめました。

検査 内容
レントゲン検査 ・歯を支えている骨がどのくらい残っているかの検査

・大きな虫歯や歯の神経の有無なども確認できる

口腔内写真 ・治療前と治療後の経過観察の確認のため口腔内の写真を撮影する

・歯の色や形、歯茎の状態などの記録

歯周ポケット検査 ・歯と歯茎の間にある歯周ポケットを計測し、どこに歯周病があるか確認する。3㎜以内が正常値となる
出血検査 ・歯周ポケットの検査と共に、出血の有無の確認

・出血がある場所は歯肉炎や歯周炎の可能性が高い

動揺度検査 ・歯の揺れの大きさの検査

・歯の揺れが大きいほど、歯周病の影響を受けている

磨き残し検査 ・歯に色を付けて磨き残しの確認

・自分の歯磨きの癖や磨き残しやすい場所の確認

 

歯石除去(スケーリング)

検査と診断を行ったあとは、歯石を除去します。

歯石は、歯茎から上の歯肉縁上歯石と、歯茎の中にある歯肉縁下歯石に分けられます。

スケーラーとよばれる機械を使用して歯石を除去しますが、歯茎の炎症が強い方は痛みを感じるかもしれません。

麻酔をしておこなうことも可能なため、我慢できない場合は早めに相談しましょう。

歯石は溜まっている期間が長ければ長いほど、強固についています。

歯石の量によっては複数回の来院が必要になる場合もあるでしょう。

歯面研磨(ポリッシング)

歯面研磨では専用のペーストと機械を使用して、歯を磨きます。

家庭での歯磨きでは除去できないバイオフィルム(細菌の膜)や、着色やヤニなども綺麗にすることができます。

ツルツルとした仕上がりに喜ばれる方も多い施術です。

ブラッシング指導

歯磨きの上達が、虫歯や歯周病予防につながります。

ブラッシング指導では、歯科衛生士さんから正しい歯磨きの方法を教えてもらいましょう。

自分では綺麗に磨いているつもりでも、歯と歯の間や奥歯の内側などは磨き残しやすい場所です。

歯ブラシの当て方や、フロスや歯間ブラシなどの使い方を教えてもらい、毎日の歯磨きに役立てましょう。

フッ素塗布

フッ素には、歯の表面を強くして酸から歯を守る効果があり、虫歯予防になります。

しかし、フッ素を塗ったからといって、絶対に虫歯にならないというわけではありません。

日々の家庭での歯磨きや、歯医者でのクリーニングを継続したうえでフッ素を塗布することで、より虫歯予防の効果が期待できます。

歯のクリーニングの適切な頻度

歯のクリーニングに通う頻度は、口の中の状態によってさまざまです。

以下の表で、ケースごとの適切な頻度を解説します。

口腔内の状態 クリーニングの頻度
セルフケアがしっかりできている ・3~6カ月に1度

・フロスや歯間ブラシを使用してしっかりとセルフケアができている場合は3〜6カ月に1度で問題ない

歯石がつきやすい ・2~3カ月に1度

・歯並びが悪かったり苦手な場所があると、歯石が付きやすい。そのような方は2~3カ月に1度が望ましい

虫歯ができやすい ・1~2ヵ月に1度

・甘いものをよく食べる、口呼吸、被せ物が多い方は虫歯になりやすいため1~2ヵ月に1度が望ましい

歯周病と診断された ・1~2ヵ月に1度

・歯周ポケットの汚れは歯ブラシでは除去できないため

・継続的にクリーニングをおこない、歯周病の進行を食い止める

歯の着色が気になる ・2~3ヵ月に1度

・タバコやコーヒーなどで着色が付きやすい方は、2~3カ月に1度のクリーニングで綺麗な歯を保つことができる

歯のクリーニングの費用相場

保険診療で歯のクリーニングをおこなう場合、約3,000~4,000円が相場です。

また、自費診療では自由度が高く高度な治療を受けられるため、約5,000円〜1万円と費用が高くなるでしょう。

まとめ

自分では毎日綺麗に磨いていると思っていても、意外と磨き残しがあるものです。

歯のクリーニングでは、歯と歯の間や歯周ポケット、歯石などを除去することで虫歯や歯周病を予防します。

歯のクリーニングでは、検査や歯石除去、歯面研磨などさまざまなことをおこないます。

痛みが気になる方もいるでしょうが、早めに歯科衛生士さんに相談することで対応してくれるでしょう。

歯を失う2大疾患とされている、虫歯と歯周病の早期発見・早期治療をおこなうためには、歯のクリーニングが適しています。

いつまでも自分の歯で食事をするためにも、歯のクリーニングで歯の健康寿命を伸ばしましょう。

当院のクリーニングについてはこちら

 

 

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野澤修一

コラム監修者

はぴねす歯科・矯正歯科 石橋駅前クリニック 総院長 野澤 修一
福岡歯科大学を卒業後、福岡県・大阪府・兵庫県の歯科医院にて14年間勤務。その後、2014年9月に「はぴねす歯科石橋駅前クリニック(大阪府池田市)」、2018年6月に「緑地公園駅前クリニック(大阪府府中市)」、2020年7月に「川西能勢口駅前クリニック(兵庫県川西市)」、2022年11月に「尼崎駅前クリニック(兵庫県尼崎市)」を開院。現在は医療法人はぴねすの理事長として4医院を運営。