出っ歯は部分矯正で治せる?費用・期間・注意点まで徹底解説

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「前歯が少しだけ出ていて気になるけど、歯列矯正は費用が高い」と諦めていませんか?

歯並びは見た目の印象を大きく左右するものです。

前歯が少しだけ出ていたり、ねじれていたりするだけで顔全体に自信がなくなる場合もあるのではないでしょうか。

前歯の歯並びだけが気になる場合、部分矯正で改善できる可能性があります。

歯列全体を改善する全体矯正に比べて、費用や治療期間が少なくなる場合がほとんどです。

ただし、歯並びによっては部分矯正ができない可能性もあるでしょう。

そこで本記事では、以下の内容について解説します。

  • 部分矯正で出っ歯を治療することは可能
  • 部分矯正が適応となる出っ歯の条件
  • 部分矯正のメリットやデメリット・注意点
  • 部分矯正の主な治療方法
  • 出っ歯の部分矯正期間と費用

前歯の歯並びが気になっていた方は、ぜひ参考にしてください。

部分矯正で出っ歯を治療することは可能

出っ歯とは、前歯が前方に突出している歯並びをいいます。

一般的に、出っ歯を改善するためには全体矯正をおこないますが、軽度の出っ歯の場合は部分矯正で改善できる可能性があります。

部分矯正とは、前歯の一部分のみを改善する矯正方法で、歯列全体を改善する全体矯正に比べて費用や治療期間が抑えられる場合がほとんどです。

ただし、すべての症例が適応するわけではありません。

自分の歯並びが適応できるかは、歯科医院で判断してもらう必要があるでしょう。

部分矯正が適応となる出っ歯の条件

部分矯正は軽度の出っ歯に適応する矯正方法です。

例えば、以下の4つです。

  • 骨格(上下のあごのバランス)に問題がない
  • 噛み合わせが正常
  • 歯と歯の重なりが少ない
  • 抜歯や外科手術の必要がない

重度の出っ歯や奥歯の噛み合わせ、骨格にまで問題がある場合、部分矯正はできません。

その場合、噛み合わせを含めた全体矯正や外科手術などが必要です。

部分矯正のメリット

部分矯正のメリットは、以下の4つです。

  • 治療期間が短い
  • 費用が抑えられる
  • 違和感が少ない
  • 動かす歯が少ないため、負担が少ない

順番に説明します。

治療期間が短い

部分矯正では歯を移動させる範囲が小さいため、全体矯正に比べて治療期間が短くなることがほとんどです。

一般的に、全体矯正が1〜3年の治療期間がかかるのに対して、部分矯正では数カ月〜1年程度で治療が完了する可能性があります。

歯列矯正中は食事や歯磨きがしにくい場合や、矯正装置による不快感がある場合もあるため、治療期間が短いことは大きなメリットです。

費用が抑えられる

全体矯正では一般的に70〜100万円の治療費がかかります。

しかし、治療範囲が少ない部分矯正では相場が10〜70万円とされています。

治療期間だけでなく、費用面での負担も少なくなることで、出っ歯の治療のハードルも少し下がるのではないでしょうか。

違和感が少ない

部分矯正の場合は装置が前歯にしかつかないため、全体矯正に比べると違和感が少ないと感じる方が多いです。

口内炎や粘膜への傷などのリスクも下がり、不快感が少なくなるでしょう。

動かす歯が少ないため、負担が少ない

全体矯正に比べると動かす歯が少ない部分矯正は、治療期間や費用、違和感などの負担が少なくなります。

そのため、心理的にも余裕ができ、歯列矯正に対するハードルが下がるでしょう。

部分矯正のデメリット・注意点

部分矯正のデメリット・注意点は、以下の3つです。

  • 適応症例が限られる
  • 後戻りしやすい場合がある
  • 骨格や噛み合わせに問題がある場合は不可

それぞれを解説します。

適応症例が限られる

部分矯正は比較的軽度の出っ歯を改善するための方法です。

重度の出っ歯や、奥歯の噛み合わせが良くない場合、手術が必要な場合は部分矯正では対応できません。

部分矯正を希望しても、症例によっては全体矯正をすすめられる場合があるでしょう。

部分矯正が適応するかを知るために、まずは歯科医院で自分の歯並びをチェックしてもらいましょう。

後戻りしやすい場合がある

歯列矯正後は、リテーナーとよばれる保定装置を使用しなければ、歯並びが後戻りする可能性があります。

これは、部分矯正だけでなく全体矯正でも同じことです。

期間は歯列矯正にかかった期間と同じくらいで、例えば歯列矯正に1年かかった場合、リテーナーをつける期間も1年になります。

歯列矯正にかかった費用や治療期間を無駄にしないためにも、リテーナーによって後戻りを予防しなければなりません。

骨格や噛み合わせに問題がある場合は不可

部分矯正の目的は、見た目の改善です。

そのため、噛み合わせに問題がある場合や、骨格に問題があり外科手術も必要な場合は、全体矯正を選択しなければならない可能性もあります。

前歯が少し出ているだけだと思っていても、精密検査をおこなうと骨格や噛み合わせに問題が見つかり、全体矯正になる場合があるでしょう。

部分矯正の主な治療方法

部分矯正の主な治療方法は、以下の2つです。

  • ワイヤー矯正
  • マウスピース矯正

順番に解説します。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、1本1本の歯にブラケットとよばれる装置をつけて、ワイヤーを通して歯を動かす方法です。

見た目が目立ちやすく、歯磨きがしにくいデメリットがありますが、細かい調整がしやすいメリットがあります。

見た目が気になる方は、装置を裏側につける裏側矯正や、上の歯は裏側下の歯は表側につけるハーフリンガル矯正などを選択すると、目立ちにくくなるでしょう。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、樹脂製の装置を使用して歯を動かす方法のことをいいます。

前歯のみの矯正といっても、前歯だけのマウスピースではなく、歯全体を覆うマウスピースを使用します。

そのため、慣れるまで違和感があるかもしれません。

しかし、取り外し可能なため歯磨きがしやすく、見た目も目立ちにくいなどのメリットがあります。

出っ歯の部分矯正期間と費用

出っ歯の部分矯正の治療期間と費用について、表を用いて解説します。

症例や病院によって治療期間や費用はさまざまですが、ぜひ参考にしてください。

矯正期間

ワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正)とマウスピース矯正の矯正期間を以下の表にまとめました。

矯正方法 表側矯正 裏側矯正 ハーフリンガル矯正 マウスピース矯正
治療期間 2カ月~1年 5カ月~1年 5カ月~1年 2カ月~1年

ワイヤー矯正のなかでも、裏側に装置をつける裏側矯正とハーフリンガル矯正は、高度な技術を必要とするため、期間が長くなる傾向です。

それでも全体矯正に比べると、期間は短くなる場合が多いでしょう。

費用

ワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正)とマウスピース矯正の費用を以下の表にまとめました。

矯正方法 表側矯正 裏側矯正 ハーフリンガル矯正 マウスピース矯正
費用 30~60万 40~70万 35~65万 10~40万

費用も期間同様、高度な技術を必要とする裏側矯正とハーフリンガル矯正は、費用が高くなる傾向です。

まとめ

軽度の出っ歯であれば、部分矯正によって改善できる可能性があります。

ただし、すべての症例が適応できるわけではありません。

重度の出っ歯や噛み合わせまで問題がある場合は適応できないこともあるため、注意が必要です。

矯正方法には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正があり、メリット・デメリットがそれぞれ異なります。

しっかりと理解して、後悔しない方法を選択することをおすすめします。

今まで費用や治療期間が気になり一歩踏み出せなかった方も、一度歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。

 

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野澤修一

コラム監修者

はぴねす歯科・矯正歯科 石橋駅前クリニック 総院長 野澤 修一
福岡歯科大学を卒業後、福岡県・大阪府・兵庫県の歯科医院にて14年間勤務。その後、2014年9月に「はぴねす歯科石橋駅前クリニック(大阪府池田市)」、2018年6月に「緑地公園駅前クリニック(大阪府府中市)」、2020年7月に「川西能勢口駅前クリニック(兵庫県川西市)」、2022年11月に「尼崎駅前クリニック(兵庫県尼崎市)」を開院。現在は医療法人はぴねすの理事長として4医院を運営。