歯がない状態を放置するリスクと対処法を解説

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「歯がない状態を放置しても大丈夫?」

「ずっと放置しておくとどんな影響があるの?」

歯を抜歯後なにもせずに放置している方は、このような不安を感じることもあるのではないでしょうか。

歯がない状態を放置すると、口腔内への影響だけでなく全身にも影響します。

さらに、放置の期間が長くなるほど、治療期間も長くなるため、心当たりのある方は早めに歯科医院を受診した方が良いでしょう。

本記事では、以下の内容について解説します。

  • 歯がない状態を放置するリスク
  • 歯がない場合の治療選択肢

治療期間や費用についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

歯がない状態を放置するリスク

歯がない状態を放置するリスクは、以下の3つです。

  • 口腔内への影響
  • 全身への影響
  • 治療への影響

順番に解説します。

口腔内への影響

歯がない状態を放置すると、歯並びの悪化や発音の低下など、口腔内へさまざまな影響があります。

いつまでも自分の歯で食事をするために、歯がない状態の放置は早めに改善した方が良いでしょう。

以下に、口腔内の影響について詳しく解説します。

歯並び・噛み合わせの悪化

歯がない状態を放置すると、隣の歯が欠損した場所に傾いたり移動したりすることで、歯並びが悪くなります。

歯並びが悪くなると、矯正治療も必要になる場合があり、治療期間も長くなるかもしれません。

また、歯並びが悪くなることで噛み合わせも悪くなると、食べ物を噛むことも難しくなる場合があるでしょう。

残った歯への負担増加

歯を失うと、残った歯に噛む力が集中します。

その結果、歯への負担が増え、割れたりヒビが入ったりして、さらに歯を失ってしまうかもしれません。

特に奥歯の欠損を放置している方は注意が必要です。

食べ物を細かく噛み砕く役割である大臼歯の欠損を放置すると、その役割を小臼歯や前歯が担わなくてはなりません。

小臼歯や前歯のような小さな歯は、食べ物を噛み砕くことには向いていないため、力に耐えられない場合が多いでしょう。

咀嚼機能・発音の低下

歯には食べ物をすり潰す機能がありますが、歯がなくなるとその機能が低下します。

食べ物を十分に噛まずに飲み込むと、胃や腸に負担がかかり、消化不良を起こす可能性があります。

その結果、栄養不足にもつながるでしょう、

また、歯がなくなってしまうと、発音しにくくなります。

なぜなら、歯並びが悪くなり舌の動きが制限されたり、前歯がなくなることで空気が漏れやすくなったりするからです。

全身への影響

歯がない状態の放置は、口腔内だけでなく全身へ影響します。

例えば、健康リスクの増加や見た目の変化です。

以下に、歯がない状態の放置がもたらす、全身への影響について解説します。

顎骨の吸収・顔貌の変化

歯がなくなると、歯を支える骨が痩せて衰える、骨吸収という現象が起こります。

なぜなら、噛んだ時に伝わっていた刺激がなくなるからです。

骨吸収によって骨の量が減ると、しわやたるみの原因になり、顔のバランスが崩れてしまいます。

健康リスクの増加

歯が少なくなることで噛む機能が低下すると、脳への刺激が減り、認知症のリスクが上がるといわれています。

なぜなら、記憶に関与している海馬という部分は、噛む刺激によって活性化されるからです。

また、噛み合わせが崩れると顎関節に大きな負担がかかります。

その結果、口周りや肩、首などの筋肉が緊張して血行不良を起こし、顎関節症や肩こりなどの不調につながります。

見た目や心理的影響

歯の状態は、見た目の印象を大きく左右します。

特に前歯の欠損は周囲に気づかれやすく、コンプレックスになる場合もあります。

歯を見られることに抵抗があると、口元を手で隠す癖がついたり、思い切り笑えなかったりするでしょう。

その結果、人とのコミュニケーションに苦手意識を覚えることもあります。

治療への影響

歯がない状態を放置する期間が、長ければ長いほど、その後の治療にも影響します。

治療期間が長くなり、治療費もかさむ場合があるでしょう。

以下に、治療への影響について詳しく解説します。

治療費の増加

歯がない状態を放置していると、周りの歯が傾いたり歯並びが変わったりするため、欠損部以外の治療をしなければなりません。

その結果、治療費が増加する可能性があります。

放置の期間が長ければ長いほど、治療する場所も増えるため、なるべく早めに治療を開始した方が良いでしょう。

治療期間の長期化

欠損部の治療期間は、2週間〜12カ月と治療法によってさまざまです。

これはあくまで欠損部のみの治療で済む場合の目安です。

しかし、歯並びが崩れ矯正治療が必要な場合や、治療が複雑になる場合は、治療期間が長くなる可能性があります。

歯がない場合の治療選択肢

歯がない場合の治療選択肢は、以下の3つです。

  • インプラント
  • ブリッジ
  • 入れ歯

それぞれを順番に説明します。

インプラント

インプラントとは、失った歯の顎の骨にインプラント体という人工の歯根を入れて、歯を補う方法です。

顎の骨の量や硬さなどによって、治療ができない場合がある点や、自費診療となるため、費用がかさむ点はデメリットといえるでしょう。

しかし、他の歯への負担が少なく、自分の歯のような見た目や噛み応えを感じられる点は大きなメリットです。

インプラントの費用と治療期間

インプラントは自費診療のため、費用は歯科医院によってさまざまです。

また使用する材料、症例によっても異なるでしょう。

一般的に、費用は30〜40万円が相場といわれており、治療期間は早くて2〜3ヵ月、人によっては6〜12ヵ月です。

手術自体は1日で終わりますが、骨に埋め込んだインプラントが安定するまでに期間がかかるため治療期間が長くなります。

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ブリッジ

ブリッジとは、なくなった歯の両隣を支台にして、欠損した歯を補う方法です。

支台とする歯を大きく削らなければならない点や、つながった被せものの清掃が難しい点はデメリットです。

しかし、入れ歯のように取り外しがない点や、素材によっては自然な見た目を回復できる点はメリットといえるでしょう。

ブリッジの費用と治療期間

保険適応のブリッジの費用は、1本約1万〜3万円です。

一般的に、金属製の素材が使われるため、場所によっては目立ちやすいでしょう。

見た目を気にされる方は、自費診療のブリッジがおすすめです。

1本10万〜50万円かかりますが、見た目が良いだけでなく、耐久性にも優れています。

約1〜2カ月の治療期間がかかります。

入れ歯

入れ歯とは、取り外し可能な装置で歯を補う方法です。

違和感や不快感があったり、歯にひっかけるバネが目立ちやすかったりするデメリットがあります。

しかし、取り外し可能なため清掃がしやすく、治療期間が短いメリットがあります。

入れ歯の費用と治療期間

保険適応の入れ歯は、部分入れ歯が3〜5万円、総入れ歯が約5万円の費用がかかります。

また、自費診療の入れ歯は、10〜50万円かかる場合が多いです。

3〜5回の通院が必要で、約2週間〜1カ月で完成するでしょう。

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まとめ

歯がない状態を放置することで、口腔内や全身にさまざまな影響をあたえます。

具体的には、噛み合わせの悪化や残った歯への負担増加などです。

「食事に困っていない」「歯医者がこわい」と後回しにする方も多いと思います。

しかし、放置する期間が長くなると、治療期間や費用がかさむ可能性が高いため、早めに歯科を受診した方が良いでしょう。

まずは、歯科医院を受診して、早めに相談してみると良いでしょう。

 

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野澤修一

コラム監修者

はぴねす歯科・矯正歯科 石橋駅前クリニック 総院長 野澤 修一
福岡歯科大学を卒業後、福岡県・大阪府・兵庫県の歯科医院にて14年間勤務。その後、2014年9月に「はぴねす歯科石橋駅前クリニック(大阪府池田市)」、2018年6月に「緑地公園駅前クリニック(大阪府府中市)」、2020年7月に「川西能勢口駅前クリニック(兵庫県川西市)」、2022年11月に「尼崎駅前クリニック(兵庫県尼崎市)」を開院。現在は医療法人はぴねすの理事長として4医院を運営。