八重歯をそのままにしておくことによるトラブルとは？

「八重歯をそのままにしておくとどうなるの？」

「八重歯を矯正するメリットは？」

八重歯は可愛い印象を持たれる場合があり、個性の1つとしてそのままにしている方もいるのではないでしょうか。

しかし、八重歯を放置すると、虫歯や歯周病のリスクが上がったり、噛み合わせが悪化したりします。

将来後悔しないためにも、八重歯を放置することで生じるトラブルについて知っておかなければなりません。

そこで本記事では、以下の内容について説明します。

• 八重歯をそのままにしておくことによるトラブルとは？
• 八重歯をそのままにしておくメリット
• 八重歯の治療について
• 八重歯の矯正のメリット
• 八重歯に関するよくある質問

八重歯の矯正について興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

八重歯をそのままにしておくことによるトラブル

八重歯をそのままにしておくことによるトラブルは、以下の4つです。

• 虫歯、歯周病
• 口内炎
• 噛み合わせの悪化
• コンプレックス

順番に解説します。

虫歯、歯周病

八重歯とは、通常の歯列に対して外側に生えている犬歯のことです。

歯列から外れていることで歯磨きの際に忘れられたり、歯ブラシが届きにくかったりするため、プラークが多く残ってしまいます。

プラークの中には、細菌が1㎎あたり数億含まれており、虫歯や歯周病の主な原因です。

八重歯のように乱れた歯並びは口の中の細菌を増やし、虫歯や歯周病のリスクを高めるため、注意しなければなりません。

口内炎

八重歯は、唇や頬っぺたを傷付けたり、転んだときに唇を切ったりすることがあります。

そして、その傷をきっかけに口内炎を発症する場合があるのです。

口内炎ができると痛みが原因で、食事や会話が難しくなり、日常生活に支障をきたすかもしれません。

口内炎のリスクが高まる八重歯は、早めに治した方が良いでしょう。

噛み合わせの悪化

八重歯は、通常の歯列から外に飛び出しているため、噛み合わせに参加していないことがほとんどです。

それが原因で上下の歯がしっかり噛み合わなくなる場合があります。

その結果、顎に負担がかかることで顎関節症になったり、肩こりや頭痛を引き起こしたりする可能性があります。

コンプレックス

日本では可愛いと思われることもある八重歯ですが、ガタガタな歯並びにコンプレックスを抱いている方も多いです。

口元を見られたくないからと、口元を手で隠す癖がついたり、思い切り笑えなかったりする場合もあるのではないでしょうか。

その結果、人とのコミュニケーションに苦手意識を持ち、社会生活や交友関係に影響を与える可能性があります。

八重歯をそのままにしておくメリット

八重歯は、日本では可愛いと思われる場合があります。

特に、若い方に人気があり、愛嬌があって親しみやすい印象を与えます。

そのため、チャームポイントとしてあえて八重歯を治さない方もいるようです。

八重歯の治療について

八重歯は、矯正治療やセラミック治療をすることが一般的です。

それぞれメリット・デメリットが異なるため、歯科医師と相談して自分にあった治療を取り入れると良いでしょう。

矯正治療

矯正治療では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で八重歯を治します。

時間をかけて少しずつ歯を動かすことが特徴で、歯列全体を治す全体矯正と、前歯だけを治す部分矯正があります。

軽度の八重歯や噛み合わせが正常な場合には、前歯のみを矯正する部分矯正が適応するかもしれません。

部分矯正は全体矯正に比べて、治療期間や費用が抑えられる可能性があります。

自分がどの矯正方法に適しているかは、歯科医院で相談する必要があるでしょう。

当院の矯正治療についてはこちら

セラミック治療

セラミック治療とは、自分の歯を削り、その上からセラミック製の被せ物を装着して歯並びを整える方法です。

見た目の改善が目的で、噛み合わせを治すことはできません。

削って被せるだけのセラミック治療は、矯正治療に比べて治療期間が短いことが特徴です。

しかし、将来的に作り替えたり、歯を大きく削ることで歯が割れやすくなったりする可能性があるため、セラミック治療は慎重に選択した方が良いといえるでしょう。

八重歯の矯正のメリット

八重歯の治療のメリットは、以下の4つです。

• 虫歯や歯周病のリスク軽減
• 噛み合わせの改善
• 口内炎や口臭の予防
• 見た目の改善

それぞれを説明します。

虫歯や歯周病のリスク軽減

歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、磨き残しが少なくなります。

磨き残しが少ないと細菌の数も増えにくくなり、虫歯や歯周病のリスクを軽減できる可能性があります。

虫歯や歯周病は歯を失う大きな原因です。

八重歯の矯正が虫歯や歯周病のリスクを軽減し、大切な歯を守ることにつながるでしょう。

噛み合わせの改善

歯列矯正によって八重歯が改善すると、噛み合わせも改善し、他の歯への負担を少なくできます。

歯への過剰な負担は、歯の破折やすり減りなどのリスクが高まります。

特定の歯への負担を減らすためには、歯列矯正によって噛み合わせを改善させなければなりません。

口内炎や口臭の予防

八重歯があると唇が閉じにくく口の中が乾燥しやすい状態です。

口の中が乾燥すると細菌が活発に活動し、口臭の原因であるガスを発生させます。

八重歯が改善されると口が閉じやすくなり、口腔内が乾燥しにくくなり、口臭予防にもなるのです。

また、唇や頬っぺたを傷付けることが少なくなり、口内炎の予防にもなるでしょう。

見た目の改善

歯列矯正によって八重歯が改善されると、見た目の印象が変わります。

例えば、唇が閉じやすくなることでお口ぽかんの状態が改善され、だらしない印象がなくなったり、口元の突出感がなくなることで横顔が綺麗になったりします。

見た目の改善は、自己肯定感アップにもつながるでしょう。

八重歯に関するよくある質問

八重歯に関するよくある質問は、以下の4つです。

• 八重歯を矯正しないとどうなる？
• 八重歯はなぜ抜かないのですか？
• 八重歯を抜くと顔は変わりますか？
• 八重歯を削るとどんなデメリットがありますか？

順番に解説します。

八重歯を矯正しないとどうなる？

八重歯を矯正しないことで、虫歯や歯周病、口臭のリスクが上がったり、噛み合わせが悪いことで他の歯に負担がかかったりします。

また、見た目のコンプレックスになることで、人とのコミュニケーションに苦手意識を感じる場合もあるでしょう。

歯列矯正で八重歯が改善されると、口の中の環境はもちろん、精神面への良い影響も期待できるかもしれません。

八重歯はなぜ抜かないのですか？

八重歯は歯根が他の歯よりも長く、噛み合わせにおいて重要な役割を担っています。

そのため、積極的に抜くことはおすすめできません。

ただし、八重歯自体に問題がある場合や、早期に見た目を改善したい場合は八重歯を抜くこともあります。

症例によって、矯正の方法は異なるため、歯科医院で相談してみると良いでしょう。

八重歯を抜くと顔は変わりますか？

八重歯を抜くと、口元の盛り上がりが改善されたり、横顔が綺麗になったりします。

その結果、口元のコンプレックスがなくなるでしょう。

しかし、八重歯を抜くことには、頬のたるみや、ほうれい線が出てくるなどのデメリットがあるのです。

そのため、八重歯は抜かずに歯列矯正をした方が良いといえるでしょう。

八重歯を削るとどんなデメリットがありますか？

歯は削ることで歯の強度が弱まり、ひび割れやすくなったり、神経が過敏になったりします。

ひび割れたところから、細菌が入り虫歯になる可能性もあるのです。

さらに、噛み合わせが悪くなることもあるでしょう。

さまざまなデメリットがあるため、健康な歯を削ることはおすすめできません。

まとめ

八重歯はかわいいと思われることもありますが、年齢を重ねると、あまり良い印象を持たれません。

また、虫歯や歯周病のリスクが上がったり噛み合わせが悪くなったりするなどのデメリットもあるのです。

そのため、矯正治療やセラミック治療で八重歯の改善をおすすめします。

歯並びが綺麗になることでコンプレックスを解消したり、口の中の健康を保てたりするため、悩んでいる方は１度歯科医院で相談してみませんか？