大きい前歯・出っ歯は矯正可能?費用と治療法も解説

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「前歯が大きくて出っ歯に見えるのを矯正で改善したい」

「前歯が大きい場合でも矯正で治せるか知りたい」

「治療方法や費用、治療期間の目安を知りたい」

前歯が大きい、出っ歯が目立つといったお悩みから、矯正を考えている方のなかには上記のようなお悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

前歯が大きい出っ歯も、ワイヤー矯正やマウスピースなどで改善できる可能性があります。この記事では、大きい出っ歯を矯正する方法や費用を解説します。

前歯が大きい出っ歯を矯正する流れもご紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

前歯が大きいのは矯正できる?

矯正治療は歯並びを整える治療なため、歯の大きさ自体は変えられませんが、歯の位置や角度を整えて見た目の印象を改善することは可能です。出っ歯を矯正治療で内側に引っ込めると、光の当たり方が変わり前歯が目立ちにくくなります。

どうしても歯の大きさが気になる場合は、セラミック治療を組み合わせる選択肢もあります。

前歯の標準的サイズは?

日本人における上の前歯の標準的なサイズは、一般的に幅が約8.5〜9mm、高さが約10〜11mmです。個人差や性差もあり、男性のほうがやや大きい傾向にあります。

平均より歯のサイズが大きいと、歯並びが良くても歯が前に出ているような印象を与えやすいです。

前歯が大きい出っ歯の矯正方法

前歯が大きい出っ歯の矯正方法は、以下の4つです。

  • ワイヤー矯正
  • マウスピース矯正
  • セラミック治療(ラミネートベニアなど)
  • 歯を削る(IPRなど)

1つずつご紹介します。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯に付けた装置の力で歯を根本から動かし、前歯の位置や角度を整えて出っ歯の印象を改善する治療法です。歯を内側に引っ込め、前に突き出て大きく見えていた歯を目立たなくさせます。

ワイヤー矯正は、重度の出っ歯にも対応でき、幅広い症例で歯並びの根本的な解決が期待できるのが特徴です。

関連記事:ワイヤー矯正で出っ歯は治せる?矯正費用や期間を解説

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明な装置を使って歯を動かし、軽度から中程度の出っ歯や、それにともなう前歯の大きさを改善する方法です。治療中の見た目を気にされる方にとって、日常生活への影響が少ないのがマウスピース矯正のメリットといえます。

ただし、マウスピース矯正は、歯を大きく動かすのには向いていないため、比較的軽微な症例に適している治療法です。

セラミック治療(ラミネートベニアなど)

セラミック治療とは、歯の表面を少し削り、上からセラミック製の薄いチップや被せ物を装着して、歯の形や大きさを整える方法です。歯を動かさないため、数週間から数カ月という短期間で理想の形にできます。

ただし、セラミック矯正は、歯並びの根本的な改善にはならない治療法です。

関連記事:セラミック治療とは?あなたの歯に合わせた治療法をご紹介

歯を削る(IPRなど)

歯を削る方法(IPR)とは、歯の側面を健康に影響のない範囲でわずかに削り、歯を並べるスペースを作り出す処置です。IPR単体で出っ歯を治すのではなく、ワイヤー矯正やマウスピース矯正と組み合わせておこなう補助的な役割を担います。

IPRでスペースを作ると、健康な歯を抜かずに矯正できる場合も。

関連記事:非抜歯矯正で出っ歯は治せる?治療できるケースを紹介

前歯だけの部分矯正で出っ歯は治せる?

前歯だけの部分矯正で出っ歯を治せるかどうかは、その原因と重症度によって決まります。歯の傾きが原因の軽度な症例である場合、部分的な装置で改善が可能です。

しかし、骨格的な問題や奥歯の噛み合わせも治す必要がある場合は、全体矯正が必要です。部分矯正は費用や期間を抑えられる一方、適応できない場合もあるため、部分矯正で可能かどうかは、歯科医師へご相談ください。

関連記事:出っ歯は部分矯正で治せる?費用・期間・注意点まで徹底解説

前歯が大きい出っ歯の矯正にかかる費用と治療期間

前歯が大きい出っ歯の治療法には、歯並び自体を動かす矯正治療と、歯の形を整えるセラミック治療などがあり、それぞれ費用や治療期間が異なります。

歯を根本から動かすワイヤー矯正では、費用が約60万〜100万円、期間は1年半〜2年程度が目安です。同じく歯を動かすマウスピース矯正(インビザライン)の場合、費用は約70万〜120万円、期間は1年半〜2年程度かかります。

ワイヤー矯正やマウスピース矯正に付随するIPRは、治療費全体に含まれる場合が多く、数万円程度の追加費用で済むのが一般的です。

一方、歯を動かさずに見た目を整えるセラミック治療は、歯1本あたり約10万〜20万円、期間は数週間から数カ月と短期間で完了しますが、健康な歯を削る必要があります。

前歯が大きい・出っ歯を矯正する流れ

前歯が大きい・出っ歯を矯正する流れは、以下の8段階です。

  1. カウンセリング・初診相談
  2. 精密検査・診断
  3. 治療計画の立案と説明
  4. 抜歯や虫歯治療などの事前準備
  5. 矯正装置の装着・治療開始
  6. 定期的な通院と調整
  7. 矯正装置の除去と保定期間の開始
  8. 治療後のメンテナンス

それぞれ解説します。

①カウンセリング・初診相談

カウンセリング・初診相談は、ご自身の歯並びの悩みや希望を専門家である歯科医師に伝え、治療の概要を把握する最初のステップです。歯科医師が口腔内の状態を確認し、考えられる治療方法やおおまかな費用・期間を説明してくれます。

カウンセリング・初心相談は、疑問や不安を解消するための大切な機会です。

②精密検査・診断

精密検査・診断では、レントゲンや口腔内スキャンなどを用いて、目では見えない歯や顎の骨の状態を詳しく調べます。科学的なデータをもとに、なぜ出っ歯になっているのかという原因を正確に突き止め、安全な治療計画を立てます。

精密検査・診断は、満足のいく治療結果を得るために必要な工程です。

③治療計画の立案と説明

治療計画の立案と説明は、精密検査の結果をもとに、患者さんに合った治療方法や費用、期間を具体的に提案する段階です。抜歯の有無や装置の種類といった選択肢について、メリット・デメリットを含めて詳しく説明されます。

治療計画の立案と説明を通して、治療内容や費用にしっかり納得したうえで治療を進めましょう。

④抜歯や虫歯治療などの事前準備

事前準備とは、矯正装置を付ける前に、抜歯や虫歯治療などをおこない、口腔内を最適な状態に整えるための大切な処置です。とくに前歯を大きく下げるスペースが必要な場合は、この段階で抜歯をおこなう場合があります。

虫歯や歯周病がある場合は、先に治療を済ませておくのが、スムーズな治療の開始につながります。

⑤矯正装置の装着・治療開始

矯正装置の装着は、治療計画に沿った装置を歯に取り付け、本格的な歯の移動を開始する段階です。ワイヤー矯正の場合、ブラケットを接着し、マウスピース矯正なら最初のマウスピースを受け取ります。

ここから歯が少しずつ動き始め、理想の歯並びに変化していく最初の段階です。

⑥定期的な通院と調整

定期的な通院と調整とは、治療を計画通りに進めるために、月に1回程度のペースで歯の動きを確認し、装置の調整をおこなう期間です。歯の動きに合わせてワイヤーを交換したり、新しいマウスピースを受け取ったりします。

定期的な通院は、治療が順調に進んでいるか専門家にチェックしてもらう大切な機会です。

⑦矯正装置の除去と保定期間の開始

矯正装置の除去と保定期間の開始は、歯並びが整ったあとに装置を外し、後戻りを防ぐためのリテーナーに切り替える段階です。動かした直後の歯はもとの位置に戻ろうとする性質があります。

後戻りを防ぎ、きれいな歯並びを定着させるために、保定期間は治療を完了させるための大切な期間です。

関連記事:出っ歯の矯正後に後戻りする原因と対策を解説

⑧治療後のメンテナンス

治療後のメンテナンスは、整った歯並びと健康な口内環境を生涯にわたって維持するための、定期的なチェック期間です。リテーナーの状態や噛み合わせに変化がないかなどを、数カ月に一度確認してもらいます。

治療後のメンテナンスでプロのケアを継続し、矯正治療で手に入れた美しい口元を保っていきましょう。

まとめ

前歯が大きい出っ歯のお悩みは、歯の位置を整える矯正治療や、歯の形や大きさを変えるセラミック治療などを組み合わせることで改善が可能です。原因が歯の傾きなのか、歯自体の大きさなのかによって最適な治療法は異なります。

治療を成功させるには、精密な診断で原因を見極め、適切な治療計画を立てるのが大切です。ご自身の希望と歯の状態に合った治療法を見つけるため、まずは専門の歯科医師に相談することから始めましょう。

当院では、矯正治療の経験豊富な歯科医師が、1人ひとりの口元の状態に合わせた質の高い治療を提供しています。矯正治療は、無料相談も実施しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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野澤修一

コラム監修者

はぴねす歯科・矯正歯科 石橋駅前クリニック 総院長 野澤 修一
福岡歯科大学を卒業後、福岡県・大阪府・兵庫県の歯科医院にて14年間勤務。その後、2014年9月に「はぴねす歯科石橋駅前クリニック(大阪府池田市)」、2018年6月に「緑地公園駅前クリニック(大阪府府中市)」、2020年7月に「川西能勢口駅前クリニック(兵庫県川西市)」、2022年11月に「尼崎駅前クリニック(兵庫県尼崎市)」を開院。現在は医療法人はぴねすの理事長として4医院を運営。