公開日:2021年4月19日
「吹奏楽をしているお子さんの歯並び」について気になった親御様は多いのではないでしょうか?
お子さんが吹奏楽部に所属したものの、歯並びや顎の発達について懸念点があって不安を抱いている親御さんも少なくないでしょう。
他にも以下の点について不安や疑問を抱えていませんか?
吹奏楽を始めると歯列矯正に何かしらの影響が出ます。
特にフルートやチューバなどの管楽器が治療に与える影響の大きさは見過ごせないでしょう。
しかし、それ以外のギターやピアノ、マリンバ、タンバリンなどの打楽器、弦楽器は歯列矯正に大きな影響を及ぼさないです。
他にも実は歯列矯正中でも吹奏楽と両立させるための対策はいくつか存在しています。
今回は以下のトピックについて解説します。
この記事は吹奏楽と歯列矯正治療を両立させるためのポイントや影響が出やすい楽器とその理由について解説します。
お子さんの吹奏楽部の活動と歯並びの治療をどちらもうまくいってほしいと考えている親御さんはぜひ参考にしてください。
吹奏楽で使われている楽器の種類について解説します。
楽器の種類によって歯列矯正への影響が変わってくるため、どのような影響があるのかを抑えておきましょう。
弦楽器とは弦に何かしらの力を与え、弦の振動を音とする楽器の総称です。
注意点としてチェロやコントラバスのような弦楽器の場合、顎で楽器を抑えて演奏するので、歯列矯正に影響を与えるでしょう。
管楽器とは息を吹き込み、空気を振動させることで音を出す楽器のことです。
管楽器には金管楽器と木管楽器の2種類があります。
金管楽器
木管楽器
管楽器は直接口を付けて、息を吹き込むため、歯列矯正に大きな影響を与えるので注意しましょう。
打楽器は打ったり叩いたり、振ったりすることで音を発する楽器の総称です。
吹奏楽部で取り扱う楽器の中で唯一、歯列矯正に全く影響がない楽器です。
トラブルなく歯列矯正を進めたいのであればお子さんに打楽器を勧めましょう。
歯列矯正中に影響が出やすいのはトランペット、トロンボーンなどの金管楽器とフルート、オーボエ、クラリネットなどの木管楽器を含んだ管楽器になります。
歯列矯正をしながらでも管楽器の演奏は可能ですが、歯列矯正だけでなく、演奏にもある程度影響が出てくるので、それをしっかり抑えておきましょう。
歯列矯正が演奏に与える影響は痛みと音色と変化があげられます。
管楽器は口を付けて楽器に息を吹き込むので、矯正器具が唇の内側に押し付けられて痛みを伴うことが多いです。
また矯正装置があることで、空気の流れが変わる場合があり音色が変わることもあります。
ただし、矯正器具は時間とともに歯にフィットし始め、空気の流れが変わり始めて、結果的に音色が元通りになるので、心配しすぎなくても問題ありません。
歯列矯正と吹奏楽を両立させるためには以下の3つのポイントが挙げられます。
お子さんのやりたい楽器を考慮しながら両立させるためのポイントを選んでいきましょう。
最も簡単に歯列矯正と吹奏楽の部活動を両立させる方法はお子さんが管楽器以外の楽器を演奏することです。
影響の少ないドラムやピアノなどの打楽器やギターのような弦楽器がお子さんの歯列矯正を考えるとオススメになります。
アライナー矯正を選ぶと吹奏楽との両立をしやすくなります。
アライナー矯正であれば着脱可能なので、吹奏楽部の活動時間は取り外し可能です。
そのため、吹奏楽との両立をさせやすいです。
ただし、矯正器具の装着時間不足になる可能性もあるので、注意しなければなりません。
歯列矯正の治療にはワイヤーとブラケットを使用して歯の裏側から力を加える裏側矯正を推奨されています。
これは裏側矯正で治療を進めると楽器を口に含んだ際に内側の粘膜が傷付きにくく違和感が出にくいからです。
ただし、裏側矯正は費用面で表側矯正よりも高額になるので、費用面と相談して治療を決めましょう。
歯列矯正と吹奏楽を両立させたい場合は歯科医師に相談するようにしましょう。
特に相談するべきなのは矯正をスタートするタイミングとマウスピース矯正かワイヤー矯正かなどの治療の種類についてです。
治療しながらでも吹奏楽の部活動を両立する手助けもしてくれるので、まずは歯科医師に相談しに行くところから始めましょう。
歯列矯正と吹奏楽は関係が深く、慎重に対策を取らなければ両立することは非常に難しいです。
具体的には、フルートやホルン、チューバなどの管楽器を演奏するのはできれば避けたほうがいいでしょう。
これらの楽器は息を吹き込む必要があり、歯列矯正に影響を及ぼします。
そして音色が変化したりと演奏にも少なからず影響を及ぼすこともしっかり理解しておきましょう。
対策として着脱可能なアライナー矯正を行ったり、裏側矯正などの手段がありますが、最も重要なのは歯科医師に相談することです。
歯列矯正と吹奏楽を両立させるためにも、まずは、歯科医師に相談しましょう。
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