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八重歯をそのままにしておくことによるトラブルとは?|はぴねす歯科医院
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公開日:2021年12月6日

八重歯をそのままにしておくことによるトラブルとは?

八重歯をそのままにしておくことによるトラブルとは?

笑ったときにチラッと見える八重歯は、チャーミングで可愛い印象を与えます。しかし歯並びの乱れのお悩みでもある八重歯をそのままにしておくと、色々なトラブルの原因となってしまうため、矯正治療によって歯列をきれいに整えることが望ましいと言えます。

「八重歯は可愛いのに」「チャームポイントとして残しておきたい」とお考えの方も当然いらっしゃると思いますが、今回は八重歯をそのままにしておくことで起こるリスクについてお話をいたします。

八重歯とは?八重歯になる原因について

「八重歯」という言葉は非常によく知られていますが、実は八重歯という歯はありません。八重歯とは、前から三番目の歯である犬歯が歯列からはみ出し、歯ぐきの上方から生えてしまっている歯並びの状態を言い、専門用語では「叢生(そうせい)」や「上顎犬歯の低位唇側転位(ていいしんそくてんい)」と呼ばれます。2番目の歯と犬歯が重なっている部分があることから八重歯と呼ばれています。

八重歯の多くは上顎ですが、下顎にも見られます。ではなぜ八重歯になってしまうのでしょうか。

顎が小さい

顎が小さいことは、歯並びの乱れの主な原因となります。ガタガタの歯並びはもちろん、八重歯となってしまうことも多く、八重歯になるトップの理由と言えるでしょう。

歯が大きい

顎の大きさに対し歯が大きいと、歯並びが乱れる原因になります。特に犬歯は生え変わりが11歳から12歳と遅いため、他の永久歯が大きいと犬歯が正しい位置に並ぶスペースがなくなってしまいます。そのため犬歯が上方から生えてしまい、結果的に八重歯となってしまいます。

前歯に過剰歯がある

過剰歯とは、本来の歯の本数よりも多く形成されてしまった歯のことを言います。歯ぐきから顔を出しているものもあれば、歯ぐきの中で埋まってしまっているものもあり、いずれも多くの場合、歯並びに影響を与えてしまいます。特に過剰歯で多く見られるのが、上顎の前歯です。上顎の前歯に過剰歯が認められることで犬歯が正しい位置に生えてこず、八重歯となってしまうことがあります。

八重歯をそのままにしておくことによるトラブルとは?

八重歯は見た目はとても可愛く見えます。八重歯が可愛いイメージを与えることで、矯正治療なんて考えたことがない!と思う方も当然いらっしゃることでしょう。

しかし八重歯をそのままにしておくと、様々なお口のトラブルを招いてしまいます。では八重歯をそのままにしておくと、どのようなトラブルが起きてしまうのでしょうか。

虫歯

八重歯があることで歯磨きが非常に行いにくく、汚れが残ったままになり虫歯になりやすい環境になってしまいます。特に八重歯によって隠れてしまっている2番目の歯と犬歯の境目が虫歯になりやすいというリスクを抱えてしまいます。

歯周病

虫歯同様、歯周病のリスクも高まってしまいます。特に年齢を重ねるにつれ歯周病のリスクは上昇してしまいますので、八重歯があることでさらに歯周病が心配になります。

口内炎

八重歯の状態で生えている犬歯の先は意外ととがっています。そのため口の中の粘膜を傷つけ、口内炎を引き起こすことがあります。

噛み合わせへの影響

犬歯は噛み合わせにとって非常に重要な役割を担います。犬歯が正しい位置に生えていることで、正しい噛み合わせを誘導します。ところが犬歯が正しい位置に並んでいないと前歯や奥歯に負荷がかかり、全体の噛み合わせのバランスが崩れてしまうのです。このように、犬歯は噛み合わせに非常に重要な役割を持っていますが、八重歯と呼ばれる歯並びになると全体の噛み合わせへ悪影響を与えてしまうのです。

八重歯を矯正治療する必要性について

このように、八重歯をそのままにしておくとお口の中に様々な悪影響を与えてしまいます。歯磨きのし辛さはご本人が感じられていると思うので虫歯や歯周病リスクについてはある程度認識されていることでしょう。

案外知られていないのが、噛み合わせへの悪影響です。歯並びの悪さはほとんどの場合、噛み合わせも悪くなっています。噛み合わせが悪いと顎が疲れる、体のバランスが悪くなるなどお口の中だけの問題では済まなくなってしまいます。

犬歯は他の歯よりも根っこが長く、丈夫な歯です。したがって、犬歯が正しい位置に並んでいることで全体の噛み合わせのバランスを整えますが、八重歯は歯ぐきの上方から生えているため、前歯の噛み合わせが噛み合わず、犬歯としての役目を果たせないまま過ごしてしまうことになります。

その間にも噛み合わせの悪さによる様々な悪影響や、虫歯、歯周病などのリスクは進んでしまいます。

八重歯は矯正治療で正しい歯列へと海前することが可能です。どの方法で矯正治療を行うかは担当医と相談になりますが、犬歯を抜歯する・しないという不安も重なってくるでしょう。

次は矯正治療における犬歯の抜歯の有無についてお話をいたします。

 

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