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親知らずは抜かない方がいい?抜かなくてもいいケースを紹介|はぴねす歯科医院
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ハピネスcolumn

公開日:2022年9月7日

親知らずは抜かない方がいい?抜かなくてもいいケースを紹介

親知らず、抜かなくても問題ない?

「親知らずが生えてきたけどどうしたらいい?」と悩んでいませんか?

親知らずは「抜いた方がいい」の意見と「抜かなくてもいい」の意見とに分かれるため、どちらが正しいのか判断が難しいです。

「親知らずを残してもいいケースはどんなとき?」

「親知らずを残したときのメリットはあるのだろうか…」と思う方もいるでしょう。

親知らずは、生え方と用途によって抜くか抜かないかを判断する必要があります。

そこで今回は、以下の内容について解説します。

  • 親知らずを抜かなくていいケース
  • 親知らずを抜いた方がいいケース
  • 親知らずを抜くメリット
  • 親知らずを残すメリット

この記事を読むことで、親知らずの適切な対処法を理解し、自分に合った選択ができます。

親知らずを抜くか抜かないかに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

親知らずを抜かなくてもいいケース

親知らずは、絶対に抜かなければならないというわけではありません。

したがって、親知らずを抜かなくてもいいケースを以下の3つ紹介します。

  • 親知らずが綺麗に生えている場合
  • 移植に利用できる場合
  • ブリッジの支台歯にできる場合

それぞれ詳しく説明します。

親知らずが綺麗に生えている場合

親知らずが綺麗に生えている場合は、抜かなくても大丈夫です。

また、上の歯と下の歯がしっかり咬み合っていれば問題ありません。

親知らずは、一番奥の位置に生えてくるため、スペースが限られています。

少ないスペースの間に親知らずが真っ直ぐきれいに生えてくれば、抜かなくてもいいでしょう。

移植に利用できる場合

親知らずが移植に利用できる場合は、親知らずを抜かなくても大丈夫です。

移植できる親知らずは、親知らずより前方にある奥歯が、虫歯や破折などで失った場合に利用されます。

天然歯の機能を活かせるので、ブリッジや入れ歯などの装着に違和感がありません。

そのため、移植に利用できる親知らずは、ほかの奥歯が悪くなった時の場合に役割を果たします。

ブリッジの支台歯にできる場合

親知らずがブリッジの支台歯にできる場合は、親知らずを抜かなくて大丈夫です。

親知らずの前方の歯がない場合、親知らずをブリッジの支台歯として安定させられます。

ブリッジの支台歯として利用できると、保険適用内で作製される治療法も選択できます。

したがって親知らずが正常に生えている場合に、親知らずの前方の歯を失っている場合は、ブリッジの支台歯として利用しましょう。

親知らずを抜いた方がいいケース

親知らずは抜いた方がいいケースもあります。

そこで、親知らずを抜いた方がいいケースは以下の4つです。

  • 強い痛みや腫れがある場合
  • 歯並びに影響がある場合
  • 虫歯や歯周病のリスクがある場合
  • 腫瘍や嚢胞の原因になっている場合

では詳しく解説していきます。

強い痛みや腫れがある場合

親知らずに強い痛みや腫れがある場合は、歯を抜きましょう。

親知らずは歯の一番奥にあるため汚れがたまりやすく、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすいです。

そのため、放置をしておくと虫歯や歯周病へと影響を及ぼします。

また親知らずが斜めに生えていたり、横向きに生えていたりすると、他の歯を圧迫してしまい強い痛みを生じます。

日常生活に支障をきたす恐れもあるので、親知らずに強い痛みや腫れがある場合は、抜いた方がいいでしょう。

歯並びに影響がある場合

親知らずが生えてくることで歯並びに影響がある場合は、歯を抜きましょう。

親知らずが生えてくるスペースがないと、隣の歯が圧迫され歯並びが乱れてしまいます。

親知らずが生え終わり、変化した歯並びを元に戻そうと親知らずを抜いても、歯並びが元に戻ることは非常に難しいです。

歯列全体を戻すには、歯科矯正が必要になります。

したがって親知らずが生えてくるスペースがない場合は、歯並びに影響する前に歯を抜きましょう。

虫歯や歯周病のリスクがある場合

親知らずによって虫歯や歯周病のリスクがある場合は、早めに歯を抜きましょう。

親知らずは、斜めや横向きに生えてくる可能性があります。

歯と歯同士が重なり合うことで、親知らずや親知らず付近の歯に汚れが溜まり、虫歯や歯周病につながります。

したがって、虫歯や歯周病のリスクが考えられる場合は、早めに親知らずを抜くのがおすすめです。

腫瘍や嚢胞の原因になっている

親知らずによって腫瘍や嚢胞になる可能性があります。

嚢胞(のうほう)とは、顎骨内や粘膜内などに発生する膿や唾液が袋状になっているものです。

歯茎のなかに埋まっている親知らずをそのまま放置しておくと、袋状になっているものが顎の骨を溶かしてしまう恐れがあります。

埋まっている親知らずは、歯茎や顎の骨に影響を及ぼす可能性があるため、腫瘍や嚢胞のリスクが考えられる場合は、親知らずを抜きましょう。

親知らずを抜くメリット

親知らずを抜くと4つのメリットがあります。

  • 虫歯や歯周病の予防になる
  • 口臭の予防になる
  • 肩こりの解消になる
  • 頭痛や鼻詰まりの解消になる

それぞれ詳しく解説します。

虫歯や歯周病の予防になる

親知らずを抜くと、虫歯や歯周病の予防になるメリットがあります。

親知らずは、一番奥に生えているため、正常に生えていてもメンテナンスが行き届きにくいです。

しかし、親知らずを抜くことで、歯ブラシが奥歯の後方まで届くため、隅々まで磨けるようになります。

そのため、親知らずを抜くと虫歯や歯周病になるリスクが減り、予防につながるでしょう。

口臭の予防になる

親知らずを抜くと、口臭の予防にもなります。

口臭は、親知らずの周辺に溜まった汚れによって歯茎が炎症し、膿が出ててしまうのが原因です。

親知らずは歯ブラシが届きにくい位置にあるため、毎日歯磨きをしていても磨き残しが出てきます。

その後蓄積した汚れによって歯茎が炎症し、炎症が繰り返されることで膿が出てしまうのです。

汚れの蓄積を抑えるには、親知らずを抜くことで口臭の予防へとつながります。

肩こりの解消になる

親知らずを抜くと肩こりの解消にもなります。

肩こりの原因は、血行の悪さが原因です。

親知らずが正常に生えていないと、歯並びと咬み合わせのバランスを保とうとするため、首や肩がカチコチに緊張し、血行不良になってしまいます。

そのため、歯並びや咬み合わせを気にしないように、親知らずを抜くことで肩こりの解消へとつながります。

頭痛や鼻詰まりの解消になる

頭痛や鼻詰まりの解消にもなります。

なぜなら、虫歯になった親知らずが歯根や神経に到達してしまうと、頭痛や鼻詰まりになる可能性が考えられるからです。

上顎に生えている親知らずの歯根は、鼻腔の隣接した骨内にある空洞に位置しています。

そのため、虫歯になった親知らずが歯根まで到達してしまうと、鼻腔の隣接した骨内にある空洞に感染してしまいます。

親知らずを抜くことで、虫歯になるリスクが減り、頭痛や鼻詰まりの発症を防げるでしょう。

親知らずを残すメリット

親知らずを残すメリットは、以下の3つが考えられます。

  • 矯正治療に利用できる
  • 移植に利用できる
  • ブリッジの支台歯にできる

それぞれ、詳しくみていきましょう。

矯正治療に利用できる

正常な親知らずを残すと、矯正治療に利用できます。

親知らずを矯正治療に利用できる理由は3つあります。

  • 矯正治療の幅が広がる
  • 咬み合わせの機能を利用できる
  • 抜歯してしまった奥歯を補える

正常な親知らずは、矯正治療に活用できます。

矯正治療を検討していて、正常な親知らずをどうしようか悩んでいる方は、まずは残しておきましょう。

ちなみに親知らずの抜歯は、矯正治療時に医師と相談してからでも遅くありません。

移植に利用できる

正常な親知らずは、失った奥歯の移植にも利用できます。

破折や虫歯で失った奥歯は、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの補綴物を作製しなければならず、費用がかかります。

そのため、正常な親知らずがあれば破折や虫歯で失った奥歯に移植でき、違和感なく咬める状態に回復できるでしょう。

ブリッジの支台歯にできる

正常な親知らずを残すと、ブリッジの支台歯にもできます。

正常な親知らずは、破折や虫歯で失った奥歯に被せるブリッジを作製する際に、部分入れ歯の金具を引っ掛ける土台として安定させるためです。

そのため、何らかの原因で奥歯を失い、ブリッジを作製する場合の支台歯として活用できます。

まとめ

今回は、親知らずの対処法や、抜いた場合と残した場合のメリットを解説しました。

親知らずを抜くべきか抜かないかは、一般の方が目視で判断するには非常に難しいです。

そのため日常生活で奥歯が痛んだり、違和感がある場合は、一度信頼のある歯科医院や歯科クリニックで相談し、診察を受ける必要があります。

親知らずの適切な対処法を理解し、歯科医師と自分に合った治療法を選択しましょう。

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