公開日:2024年9月25日
「前歯の見た目を改善したい」
「セラミック矯正治療について知りたい」と気になっていませんか?
セラミック矯正とは、セラミックの被せ物を装着して歯の形や色を改善し、歯並びを整える方法です。
事前にセラミック矯正の詳しい情報を知ることで、安心して治療に専念できます。
そこで今回は、以下の内容について解説します。
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この記事を読むことで、セラミック矯正による前歯の治療が自分に合っているかどうかが判断できます。
「前歯の見た目が気になっている」「前歯のセラミック矯正について知りたい」方は、参考にしてください。
セラミック矯正で前歯を治療するメリットを、6つ紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
セラミック矯正は、治療期間が短くて済みます。
ワイヤーやマウスピースなどの歯列矯正は、歯を少しずつ動かして整えるため、期間がかかります。
一方セラミック矯正は、天然歯を一層削り、作成したセラミッククラウンを装着するため、1ヶ月から6ヶ月で治療完了します。
短期間で白い歯ときれいな歯並びを手に入れられます。
セラミック矯正は、歯を被せて歯並びを整えるため、審美性の向上につながります。
歯列矯正は、ワイヤー矯正装置を装着するため、会話中や笑った時に矯正器具が見えてしまいます。
しかし、セラミック矯正は、矯正装置を装着しないため、見た目を気にせず理想の歯を手に入れられるでしょう。
「後戻り」とは、歯列矯正で歯並びを整えた後、移動した歯が元に戻ってしまう状態を言います。
したがって、歯列矯正後は後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)を装着しなければいけません。
一方、セラミック矯正は後戻りがありませんが、セラミックを綺麗に維持するためには、セルフケアと定期的なメンテナンスが必要です。
セラミック矯正は、全てセラミックの素材を使用しているため、金属アレルギーのリスクがありません。
歯列矯正は、おもにワイヤーの矯正治療が豊富であるため、金属アレルギーの人は治療内容が限られてしまいます。
しかしセラミック矯正は、金属が一切使用されていない素材なため、金属アレルギーの人も治療可能です。
セラミック矯正治療中の痛みは、歯列矯正の痛みと比較すると少ないです。
歯列矯正は、歯を移動させたり矯正装置で口腔内の粘膜を傷つけたりするため、持続的な痛みを感じやすいです。
一方、セラミック矯正は、歯を削る際に局所麻酔を使用します。
一時的な痛みはあるかもしれませんが、歯列矯正と比べたら痛みが少なく済みます。
セラミック矯正は、細かい色味を調整できるため、理想の歯の色を実現できます。
歯列矯正は、自身の歯を移動させて歯並びを整えるため、歯の色味を変更できません。
一方、セラミック矯正は、シェードガイドという色見本を参考にして全体の歯の色を決めるため、天然歯のような自然な色味を再現できるでしょう。
セラミック矯正で、前歯を治療するデメリットを4つ紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
セラミック矯正は、被せ物を装着するため健康な歯を削らなければいけません。
セラミックを装着するには、支台歯となる土台が必要だからです。
歯を削ってしまうと、一生元の歯に戻れず歯の寿命は短くなってしまいます。
また、虫歯のリスクが高くなってしまう恐れがあるでしょう。
セラミック矯正は、根管治療が必要になる場合があります。
根管治療とは、歯の中にある歯髄に菌が入り込み、炎症や感染を起こしてしまった場合、痛んだ神経を除去し清掃する治療を言います。
歯の傾きが大きい場合は、歯軸を理想の傾きに治す必要があるため、根管治療をして支台歯となるコアを挿入しなければいけません。
見た目を優先して歯の向きを変更するため、噛み合わせの問題が生じ、歯の負担が大きくなるでしょう。
セラミック矯正は、噛み合わせの改善が難しいです。
なぜなら、審美性を目的に作成されるため、噛み合わせによる機能面が劣ってしまうからです。
噛み合わせが悪い場合、いくつか問題が引き起こされるでしょう。
「噛み合わせを含めた歯の矯正をしたい人」「今後噛み合わせの治療を検討している人」は、歯列矯正がおすすめです。
セラミック矯正は、作成したクラウンを装着するため破損のリスクが高まるでしょう。
セラミックの素材は、耐久性が優れているという特徴があります。
しかし、歯ぎしりや食いしばりのような大きな力が加わったり、激しいスポーツや転倒など顔に強い衝撃が加わるとヒビが入ってしまいます。
ヒビが入ってしまうことで、欠けたり割れたりと破損につながる恐れがあるでしょう。
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・セラミック矯正でやらなきゃよかったと後悔する7つの原因と対策方法
セラミック矯正は、自由診療になるため保険が適用されません。
そこで、素材ごとに治療費用を表にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。
前歯1本 | 前歯2本 | 前歯4本 | 前歯6本 | |
オールセラミック
(E-max) |
100,000円~ | 200,000円~ | 400,000円~ | 600,000円~ |
ジルコニアセラミック
(PFZ) |
100,000円~ | 200,000円~ | 400,000円~ | 600,000円~ |
ハイブリッドセラミック | 50,000円~ | 100,000円~ | 200,000円~ | 300,000円~ |
メタルボンド
(PFM) |
80,000円~ | 160,000円~ | 320,000円~ | 480,000円~ |
ラミネートべニア | 50,000円~ | 100,000円~ | 200,000円~ | 300,000円~ |
セラミック矯正の治療は、自由診療であるため歯科医院ごとによって費用が異なります。
治療を受ける場合は、歯科医院で詳しい費用を確認する必要があります。
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セラミック矯正について、よくある質問を以下に3つまとめました。
それぞれ詳しく答えていきます。
前歯のセラミック矯正は、6本以上が一般的です。
2本や4本でも治療可能ですが、笑った時や会話時に良く見える歯の本数は、前歯の6〜8本です。
そのため、前歯の6本をセラミックの歯に変えることで、歯のサイズや色のバランスが良くなり、美しい見た目を手に入れられるでしょう。
前歯1本のセラミックの値段は、約50,000〜100,000円です。
セラミックの素材には以下の種類があり、1本あたりの値段もそれぞれ異なります。
1本あたりの値段は、歯科医院によって変わってきます。
詳しい値段を知りたい場合は、直接歯科医院に訪ねてみてください。
前歯のセラミックは、10年くらい持つでしょう。
セラミックは、銀歯と比較すると汚れが付きにくく経年劣化がしにくいです。
毎日のセルフケアや、定期的に歯科医院で検診やクリーニングを行うことで、10年以上長持ちできる可能性があります。
一方、歯ぎしりや食いしばりの予防やセルフケアを怠っていると、10年より寿命が短くなってしまうでしょう。
今回は、前歯をセラミック矯正するメリットとデメリットを解説してきました。
セラミック矯正は、短期間で理想の歯並びや、白い歯を手に入れられるところが魅力的です。
一方、歯並びに特化しているため、噛み合わせに問題が生じる可能性があります。
その他メリットやデメリットはありますが、セラミック矯正について詳細を理解したうえで、自身の治療にふさわしいか歯科医師に相談してみましょう。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
9:30-13:00 | ● | ● |
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14:00-20:00 | ● | ● |
● | ● | ● | ▲ | - |
▲ 14:00-17:00 ◎ 9:30-14:00 |
祝日休診 ※平日最終受付は、19:30迄 |
コラム監修者医療法人はぴねす 理事長 野澤修一
福岡歯科大学を卒業後、福岡県・大阪府・兵庫県の歯科医院にて14年間勤務。その後、2014年9月に「はぴねす歯科石橋駅前クリニック(大阪府池田市)」、2018年6月に「緑地公園駅前クリニック(大阪府府中市)」、2020年7月に「川西能勢口駅前クリニック(兵庫県川西市)」を開院。現在は医療法人じはぴねすの理事長として3医院を運営。