公開日:2023年9月29日
「前歯をセラミックにする際に必要な値段」について気になっている方は多いでしょう。前歯をセラミックにすることを考えていると費用やリスク、完成度は気になりますよね。
特に必要な費用を用意できないため、予算について厳しいと考えている方は他にも以下のような点に悩んでいませんか?
セラミックの歯は保険適用外となり、費用がかさみやすく一般的に1本当たり10万円~20万円程度必要です。そのため、前歯6本程度治療する場合には60万円~120万円程度かかってくると認識しておくとよいでしょう、
値段は高いものの、セラミックの歯は審美性が高かったりアレルギー反応が起きにくかったりなど、メリットもあります。しかし、放っておくわけにはいかない注意するべき点もあるのも事実です。
そこで今回は以下のトピックについて解説します。
この記事は前歯をセラミックにする場合の値段、そして知っておきたいセラミックの歯を前歯にするメリットや抑えておきたいデメリット、実際の治療の流れについても解説します。正確な治療の検討をおこなうために、前歯をセラミックの歯にする費用やセラミックを前歯に使うメリットやデメリットについて知りたい方はぜひ参考にしてください。
前歯をセラミックの歯にする場合、前提として治療してくれる歯科医院や素材、治療方法によって費用が変わってきます。そこで素材別の値段と治療別の値段に分けて、それぞれ解説していきますので、値段だけでもまずは相場を知っておきましょう。
セラミックの素材別の値段は歯一本あたり5万円〜20万円の間で済む可能性が高いです。セラミックの前歯として人気な3種類の素材の値段の相場について以下にまとめました。
このように素材によって値段が変わるのは、審美性に特徴があったり、硬さに特徴があったりと違いがあるからです。そのため、優先順位をつけてから素材を選ぶようにしましょう。
セラミックの治療方法によって費用が変わってきます。そこで非常に人気な2つの治療法を以下にまとめました。
セラミッククラウンとはオールセラミックで歯を覆うように治療する方法で、ラミネートべニアは薄いセラミックの膜を歯の表面に張り付ける方法になります。このように治療別であっても一本当たり10万円は超えてくると認識しておきましょう。
前歯をセラミックの歯にする際の値段を本数に分けて紹介します。
前歯6本の場合、先ほど紹介した一本当たりの値段から計算すると相場は60万〜120万円です。治療方法や素材によって違いはあるものの、100万円前後のお金がかかることは間違いないでしょう。
笑ったときに特に目立って見える歯が前から3本程度なので、前歯6本は上下3本づつをセラミックの美しい歯にできます。そのため、何も心配なく笑いたいという方には前歯6本の治療がおすすめです。
前歯4本の場合、一本当たりの値段から計算すると素材別、治療法別の相場は40万〜80万円になります。前歯4本だと前歯の大きな歯を含んだ上下2本を治療できるので、最もコスパよく印象を変えられる本数です。
上の前歯だけでも4本治療をおこなうと印象が変わるので、印象を変えたいという方は4本から検討してみましょう。
前歯2本の場合、一本当たりの値段から計算すると素材別、治療法別の相場は15万〜40万円程度に収まります。2本だけ治療する場合、多いのは前歯の大きい2本をセラミックにするケースです。
将来はセラミックの歯を6本以上していきたいけど、実際に自分に合うのかまずは試したいという意味合いで2本だけお試しでセラミックにしてみるという方もいます。
前歯をセラミックの歯にするメリットは主に以下の4つです。安全に短い時間で美しい印象を与えられるメリットばかりなので、しっかりと理解しておきましょう。
セラミックの歯にすると審美性に非常に優れているので、自然な美しい仕上がりになります。セラミックの歯はただ白いだけでなく艶や透明度、微妙な色の調整もできたりと特に日常的に人から見られる前歯の治療として利用するのが最も効果的です。
特にオールセラミックやジルコニアといった素材が審美性に優れているので、治療に使う素材の候補として考えてみてもいいでしょう。
セラミックの歯は、アレルギーのリスクが非常に低いです。他の治療方法だと金属を使うのですが、金属だと口の中の唾液で酸化し始め、溶け出していき、ある日突然金属アレルギーになる可能性があります。
しかし、セラミックの歯は陶器なので溶けだす心配や金属アレルギーや他のアレルギー反応も起こす可能性が低いです。
前歯をセラミックの歯にする治療だと集中的に治療がしやすいのが特徴です。ワイヤーやマウスピースを使って、歯全体を治療する場合は費用と時間がかかりますが、前歯だけといった一部分の治療であれば集中的に治療ができます。
必要になる費用や時間も大きく変わってくるので、歯全体でセラミックの歯にするか、一部分で治療をおこなうかはしっかり検討してから決めるようにしましょう。
前歯だけといった一部分だけだと短期的な治療になる可能性が高いです。一部分だけで集中的に治療をおこなえるため、治療が短期的になります。
治療の目的が人に与える印象をよくしたいというものであれば、費用がかからず、治療が短くなりやすい前歯だけの治療がおすすめです。
前歯をセラミックにするデメリットについても知っておかなくてはなりません。見逃せないリスクがあったりもするので、メリットよりも十分に理解してから治療を検討しましょう。
セラミックの歯には金属と違い、割れるリスクがあります。セラミックは陶器なので、大きな負荷がかかると割れてしまうでしょう。
前歯は転んだ際やぶつかった際に大きな力が加わる可能性が高いので、日常的なリスクに注意することが最も効果的な対策です。
セラミックの歯にする際には自然歯を削らなくてはなりません。セラミックの割れやすいという特徴を補うため、ある程度セラミックの歯に厚みを持たせる必要があります。
その際にセラミックの接着やかぶせる場合に健康な歯を多めに削らなくてはならないのです。ただしどのくらい歯を削るのか、そして見栄えの部分に関しては歯科医院の技術によって大きく変わるので、技術力の高いクリニックを選ぶことが最も大切になります。
金属もそうですが、セラミックの歯にも寿命があります。目安として8年〜10年です。
当然日常的にどのくらい負荷がかかっているのかやセラミックの種類、日常のケアによって寿命は変わってきます。特にセラミックの寿命が縮むケースとして多いのは、日常的な歯のケアを怠り、虫歯や歯周病になってセラミックの交換が必要になる場合です。
セラミックの治療は保険適用されないため、治療費がかさみやすいというデメリットがあります。
前歯だけの一部分の治療であっても、紹介したように前歯2本だと20万〜40万円、4本で40万〜80万円、6本で80万円〜120万円です。しっかりケアをすれば10年程度は持つので、予算と相談しながら意思決定しましょう。
関連記事:前歯をセラミック矯正するメリットとデメリットを解説
前歯をセラミックの歯にしていく流れについて解説します。どのような流れで治療が進んでいくかあらかじめ知っていると、歯科医師に実際に相談する際もより建設的な会話ができるので、知っておくと得するでしょう。
まずは今の歯の状態やどうなりたいかの理想、予算、今抱えている不安についてカウンセリングします。無料でカウンセリングしてもらえる歯科医院が多いので、複数の歯科医院にセカンドオピニオンを聞くという意味でも足を運び、しっかりと理解を深めるようにしましょう。
セラミックの歯は歯科医師の腕によって治療の完成度が変わってくるので、しっかりと治療事例から技術を確認する意味でもカウンセリングには時間をかけた方がいいです。
カウンセリングが終われば検査をおこないます。具体的に前歯のセラミック治療の検査では口の中の検査や写真撮影、レントゲン検査などをおこなうでしょう。
この検査によって、今後の治療の計画が決まってきたり、治療前に対処するべき虫歯や歯周病を発見したりするので、非常に重要な工程です。
治療検査後に治療計画の立案に移ります。治療計画は治療の満足度に直結する重要な部分です。
歯科医師から説明された治療計画に不安や疑問がある場合は必ず質問して納得するまで説明をしてもらいましょう。うやむやにせず、納得するまで治療を開始しないことが大切です。
治療計画に納得すると歯型を取り、本格的に治療を開始します。前歯のセラミック歯は生えている場所や角度によって印象が変わるほどの精密な治療なので注意を払いながらおこなわれるでしょう。
ただし、注意点として歯型取りに使われる印象材は人によって嘔吐反射しやすいので、場合によっては無痛治療や静脈内鎮静法をおこなわれたりすることを覚えてくとよいです。
歯型が取れたら、仮歯を製作して微調整をおこない実際に装着します。この装着期間の目的は見た目やかみ合わせ、使用感など仮歯の完成度の確認と仮歯を参考にしながらセラミックの歯を作ってよいかを確認するためです。
そのため、装着する数日間は違和感がないか、注意深く過ごすようにしましょう。
仮歯の装着に問題がなければ、いよいよセラミックの歯を製作して装着します。仮歯を装着した際の情報をもとに微調整しながら装着していくので、しっかりと仮歯の際に感じた違和感や良かったなど感じたことを細かく報告するようにしましょう。
セラミックの歯の装着は仮歯の装着が終わった時点でほとんど決まっているので、仮歯の段階に集中しておくとよいです。
セラミックの歯の治療後もしっかりと定期的に歯科医院に足を運び、メンテナンスしてもらうようにしましょう。前歯は少し角度が変わるだけで、印象が変わります。
特にセラミックの歯を装着して間もないころはしっかり通院すべきです。定期的にメンテナンスに通うことが長期的に見た際にセラミックの歯の寿命が長くなることにつながるので、できるだけ通院するようにしましょう。
関連記事:セラミックの歯にするやり方を解説!治療の流れも紹介
前歯をセラミックにする際の値段は使用する素材や治療方法のどちらであっても、10万円〜20万円程度必要になります。しかし、セラミックの歯は審美性が高く、特に前歯という一部分だけの治療であれば非常におすすめです。
治療の目的が相手への印象を変えたい場合は、今回紹介したような前歯2本や4本、6本から治療を検討していくといいでしょう。また今回紹介した実際の治療の流れや治療のメリット、デメリット、費用感や顎を広げる仕組みを理解してから歯科医師に相談しにいくとよいです。
決して安くはない金額ですので後悔しない決定のために、しっかりと下調べや準備はしていきましょう。
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コラム監修者医療法人はぴねす 理事長 野澤修一
福岡歯科大学を卒業後、福岡県・大阪府・兵庫県の歯科医院にて14年間勤務。その後、2014年9月に「はぴねす歯科石橋駅前クリニック(大阪府池田市)」、2018年6月に「緑地公園駅前クリニック(大阪府府中市)」、2020年7月に「川西能勢口駅前クリニック(兵庫県川西市)」を開院。現在は医療法人じはぴねすの理事長として3医院を運営。