公開日:2023年4月28日
「セラミックの歯にして、歯を綺麗にしたい」と考えている方は多いのではないでしょうか?以前は虫歯の治療として銀歯を使ったり、金属を詰め物にしたりしていましたが、今は美しい見た目をしたセラミックの歯が使われ始めました。
セラミックの歯は注目を集めているものの、なかには以下のように悩んでいる方がいるのではないでしょうか?
「セラミックの歯って結局どのような素材でできているの?」「セラミックの歯にするにはどのような流れなの?」「セラミックの歯の注意点とかデメリットはないの?」
セラミックとは陶器で、耐久性、審美性、安全性に優れていて人気が非常に高いです。さらに1ヶ月程度で治療が済むことから早急に綺麗な歯にしたいと考えている方にはおすすめでしょう。
しかし、注意するべきデメリットもいくつか存在していますそこで今回は以下のトピックについて解説します。
この記事ではセラミックの歯にする場合に抑えておきたい治療の種類やメリット・デメリット、治療の流れについて解説します。
「歯が欠けたり、抜けてたりしてしまった方」や「芸能人のように歯を綺麗にしたい方」は、ぜひ参考にしてください。
そもそもセラミックとは陶器のことであり、セラミック歯は陶器で作られた人工歯のことを指します。そして素材が陶器なので、天然歯と近い色合いを表現可能です。
そのため、人工歯かどうか非常に見分けにくくなっています。また実際にセラミック素材は包丁や人工関節に使われるくらいの高い強度と、どのような色も表現できる親和性を兼ね備えているといった万能素材です。
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セラミックの歯にするまでの流れややり方について解説します。実際の流れを理解したうえで、治療を受けるのかといった判断を行いましょう。
まず歯科医師から歯並び確認のカウンセリングを受けます。具体的にどのように歯が並んでいて、どう改善するのかといった点を重点的に歯の形や歯の色、具体的な悩みをヒアリングします。
また虫歯や歯周病など、セラミックの歯にする前に先に治療しなくてはならない問題がないのかの確認、実際に歯型を取ったりもします。
歯並びの確認をしてもらった後は実際に付けるための仮歯を作成します。ここでいう仮歯とは、実際に歯に装着して生活してある程度慣れた後に、この仮歯の上にセラミックでできた被せ物を装着するための土台となる部分のことです。
つまりここで作成した仮歯がこれからそのまま使い続けるものになるため、精密に歯型をとって作成します。
実際に取り付けた仮歯に問題がないか、そしてよりフィットするように調節する必要があります。どうしても歯型を取って作成しただけでは、他の歯とのかみ合わせが悪かったり、痛みが発生したりするケースがあります。
そういったトラブルを解決してセラミックの被り物を付けるために、最終調整として綿密に仮歯を調節します。
実際に仮歯をかぶせる為のセラミックの色や形を決めます。ここで他の歯との色合いが異なれば目立ってしまうため、作成する歯の色やグラデーションを合わせたり、仮歯に被せる形を精密に定める必要があります。
もちろん、他の歯よりも色を白くしたり、暗くしたりといった要望を伝えることも可能です。要望があるのであれば積極的に伝えるようにしましょう。
実際にセラミックの歯の形や色を定めたら、その情報をもとにセラミック歯を作製します。セラミックの歯の作成には、歯科技工士が丁寧に作製するため、10日以上を要します。
作製期間中は、仮歯をしっかり他の歯や歯茎となじませる期間でもあります。
完成したセラミックの歯をセットしましょう。セットする前に仮歯を含めた口の状態や歯に問題がないかといった最終調整を行い、歯科用セメントを流し込みます。
最終的にセラミックの被り物を装着した後に問題がないか、噛み合わせを調節します。微調節になりますが、調整を怠るとセラミック歯の寿命や虫歯、歯周病のリスクを高めることになるのでしっかり調整してもらいましょう。
調節して噛み合わせに問題がなければセラミックの歯を本装着します。もし装着後に痛みが発生した場合も、すぐに歯科医師に調節してもらいましょう。
本装着をした後でもトラブルが発生する可能性があるので、少し注意しながら生活すると良いです。
セラミック歯の治療には4つの種類が存在しています。費用面、時間面、歯の状態などと照らし合わせながら最も適した方法を選択しましょう。
セラミッククラウンとは歯全体にかぶせるために歯科用のセラミックでできた被り物をかぶせる治療法です。
見た目が天然歯のような色合いや自然な光沢・ツヤのある質感、白さを調節できたりする点から特に人気の高い治療法になります。また人工関節にも使われていたりと生体適合性が高かったりと安全性が高い点も人気の1つです。
セラミックブリッジとは虫歯や歯周病などの何かしらの理由により連続した何本かの歯を失った場合におこなう治療法になります。具体的には失った歯の両隣の歯を支えとして、セラミック素材で橋をかけるように人工歯で補う方法です。
両隣の歯と一体して連結冠を作成するため、支えとなる両隣の歯には負担が大きい治療法になります。しかし、連結して歯を作成することから歯並びの面で見た際の審美性は優れているでしょう。
ラミネートべニアとは薄く削った歯の表面に薄いジェル状の素材を張り付けて見た目を整える治療法です。そのジェル状の素材にセラミックを使用したものがセラミックラミネートべニアと呼ばれています。
薄く削ったセラミック製の付け爪のようなジェルを歯に張り付けるため、歯を削る必要がなく最も歯に優しい治療です。
セラミックインレーやアンレーとはセラミック素材で詰め物を作って治療する方法のことを指します。一般的に歯の詰め物は金属を使うケースが多いですが、最近は高い審美性と耐久性、虫歯や歯周病のリスクが低いセラミック素材を使うケースが多いです。
インレーとアンレーの違いは大きさです。アンレーの方がインレーより詰め物のサイズが大きくなり、アンレーは歯の尖っている部分まで覆えます。
セラミックの歯のメリットとデメリットについても深く理解しておくと良いです。それぞれの長所と短所を理解した上で、治療方法を選択すると後々の後悔を間違いなく少なくできるので、しっかり確認しましょう。
セラミックの歯のメリットは審美性の高さと高い安全性です。セラミック素材は天然歯に近い色を表現できるため、非常に目立ちにくく親和性が高いです。
またセラミック歯は陶器でできているため、経年劣化による色素沈殿のリスクもないため、審美性といった観点で大きなメリットがあります。
他にも金属を一切使わないセラミック歯を作った場合、金属アレルギーのリスクを減らせますし、人工関節に使用されるほどの生体適応性も高さからも安全性が非常に高いです。
他にも多くのメリットがあるため、詳しくメリットを知りたい方は以下のURLを参考にしてください。
関連記事:セラミックの歯にデメリットはあるのか? メリットと徹底比較
セラミック歯のデメリットは費用面と技術面です。一般的にセラミック治療には健康保険が適用されないため、治療費は自己負担になります。
費用相場は5万〜20万円程度なので、しっかり事前に準備しておきましょう。また技術面ですが、歯科医師によっては他の歯と比べて歯が白かったり、黒かったりと色ムラが出てしまったり、歯に余計な負担をかけてしまう可能性があります。
特にセラミック歯の治療はもともと歯に負担がかかりやすい治療でもあるため、事前に口コミを調べたりして、技術力の高い医師に治療してもらうようにしましょう。
他にも細かくデメリットが存在しているため、もし知りたい方はぜひ以下のURLを参考にしてください。
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関連記事:セラミックの歯は保険適用される?値段や適用条件を紹介
セラミックの歯は審美性や耐久性、安全性に優れているため、非常に人気の施術です。しかし、デメリットもいくつか存在するので、そのデメリットを抑えたうえで治療を受けるか判断すると良いでしょう。
実際の治療の流れも紹介したので、参考にしながら実際に治療を受ける際のイメージを固めてください。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
9:30-13:00 | ● | ● |
● | ● | ● | ● | ◎ |
14:00-20:00 | ● | ● |
● | ● | ● | ▲ | - |
▲ 14:00-17:00 ◎ 9:30-14:00 |
祝日休診 ※平日最終受付は、19:30迄 |
コラム監修者医療法人はぴねす 理事長 野澤修一
福岡歯科大学を卒業後、福岡県・大阪府・兵庫県の歯科医院にて14年間勤務。その後、2014年9月に「はぴねす歯科石橋駅前クリニック(大阪府池田市)」、2018年6月に「緑地公園駅前クリニック(大阪府府中市)」、2020年7月に「川西能勢口駅前クリニック(兵庫県川西市)」を開院。現在は医療法人じはぴねすの理事長として3医院を運営。