公開日:2023年10月31日
「セラミックの歯の汚れを落とす」ことについて懸念点を持っている方は居るのではないでしょうか?
セラミックのような人工歯が汚れた場合、天然歯を白くするような歯磨きやホワイトニングをそのまま適用してもいいのか、恐ろしいデメリットがあるのでは、と気になりますよね。
他にも以下のような点について懸念していませんか?
セラミックの歯が黄ばんでしまう理由は大きく2つあり、経年劣化による変色か、着色の濃い食べ物を食べ続けたかに分けられます。
そして、セラミックのような人工歯には汚れの沈着を落とすホワイトニング治療はできず、汚れを落とす重曹を使ったセルフホワイトニングが最も適した方法です。
他にもセラミックの歯を白くする方法は存在しますが、いくつか注意点も存在しています。そこで今回は以下のトピックについて解説します。
この記事はセラミックの歯を綺麗にする方法やセラミックの歯が汚れてしまう理由について理由から解説していきます。
セラミックの歯を白くするためにどういった方法があるのか、さらにどういった方法が自分に適しているのかを知りたい方はぜひ参考にしてください。
セラミックの歯をホワイトニングをしようと考えている方は多いですが、実はあまり効果がありません。
そもそもホワイトニングとは過酸化水素や過酸化尿素といった素材により、歯の表面であるエナメル質に沈着した色素を分解することで歯を白くしていく方法です。
そのため、汚れや色素がエナメル質に浸透してしまう天然歯でなければホワイトニングはできません。しかし、セラミックのような人工歯だと、素材が陶器であることからも色素がそもそも沈着しません。
こういった背景からホワイトニングをしても歯を白くすることはできず、それどころか歯の素材の寿命を縮める可能性があります。
セラミックの歯を白くする際は、後に紹介する重曹を使ったセルフホワイトニングで汚れ自体を落とす方法を取るしかありません。
セラミックといった人工歯が黄ばんでしまう理由は主に以下の2つがあります。
時間の経過で仕方ないものもありますが、注意すれば黄ばみを抑えられるので、諦めずにまずは黄ばむ理由から理解しましょう。
セラミックの歯が黄ばんでしまう原因には素材の経年劣化が大きいです。セラミックのような人工歯はどうしても時間の経過とともに素材が変色していき、黄ばみが出てきてしまいます。
特にセラミック素材の中でも、プラスチックが含まれているハイブリッドセラミックは時間とともに変色しやすいです。しかし、陶器であるセラミックを使っているオールセラミックやジルコニアなどの素材を利用すれば基本的に変色することはありません。
素材によって費用や安全性、耐久性などのメリットやデメリットが違うので、どういった特徴が理想的なのかを明確にするところから始めましょう。
セラミックの着色の時間とともに黄ばんでしまう原因となります。
具体的に以下の飲食物は着色しやすいので、できるだけ日常的に避けたほうがいいです。
基本的に着色の濃い飲み物や調味料、カレーやスパゲッティのような着色の濃い食べ物は避けた方が賢明でしょう。
またこういった食べ物の他に、ヤニが多く含まれているタバコも避けたほうがいいです。今回紹介したものすべてを日常的に避けることは難しいので、まずはできるところから試していきましょう。
セラミックの歯の着色は主に以下の2つの方法で、落とせます。歯が着色してどうしても気になる場合は以下の2つの方法を試してみましょう。
セラミックの歯の着色を落とす最も一般的な方法は歯科医院でのクリーニングです。後述するセルフホワイトニングよりも確実に着色を落としながら、歯全体の歯垢や歯石も取り除けます。
一般的に歯科医院でのクリーニング費用は45分あたり5000円前後が相場です。そして、一度歯科医院でクリーニングしてもらうと個人差はあるものの、3か月〜6か月程度、歯の色が継続します。
金銭的な負担と効果の持続を天秤にかけながら着色を落とす際は選択しましょう。
セルフホワイトニングは重曹や炭酸カルシウムを用いて、自宅でもおこなえるホワイトニング方法です。しかし、自宅でできる治療法だけに費用は抑えられるものの、歯の表面的な汚れしか落とせません。
セラミックのような人工歯の着色だけを落とすならセルフホワイトニングは適した方法ですが、自然歯も含めた歯を全体的にホワイトニングしたい際はあまり適していません。
どれくらいの歯をどれくらい白くしたいかによってセルフホワイトニングか歯科医院のクリーニングか変わってくるので、まずは綺麗にしたい歯が何本あるのか決めましょう。
セラミックの歯を白くする方法は主に2つあります。ホワイトニング以外の歯を白くする方法についても解説するので、自分に合った方法をまずは知りましょう。
セラミックの歯を白くするのはホワイトニングだけでなく、詰め物や被せ物を新しくする方法も存在しています。ただし、ホワイトニングと比べて再度セラミックの歯の治療をおこなうため、費用がかさむ点がデメリットです。
そのため、新しく被せ物や詰め物をする際はすでにセラミックの歯が経年劣化や破損している場合の方がいいでしょう。その際は変色しにくいオールセラミックやジルコニアの素材がおすすめです。
セラミックを白くする方法の最も一般的な方法はホワイトニングです。
ただし、人工歯をホワイトニングする際は天然歯との色味の調和に注意しなければならないため、後戻りの利かない人工歯からでなく、自然歯から先にホワイトニングします。
そのため、人工歯をホワイトニングで白くする際は一工程かかる分、時間とお金がある程度かかることを認識しておくと良いです。
セラミックの歯をホワイトニングで綺麗にすることは難しいですが、今回紹介したような歯科医院でのクリーニングや重曹を使ったセルフホワイトニングをすることで綺麗にできます。
ただし、セラミックの歯を白くするには色味を合わせるために天然歯を先にホワイトニングする必要があったりと1つ工程が追加されることを認識しておきましょう。
今回紹介した内容からセラミックの歯を白くするために、セルフホワイトニングについてもっと情報を知りたい方は一度歯科医院に足を運ぶと良いです。
アドバイスや相談をして、できるだけ失敗しないように動きましょう。
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コラム監修者医療法人はぴねす 理事長 野澤修一
福岡歯科大学を卒業後、福岡県・大阪府・兵庫県の歯科医院にて14年間勤務。その後、2014年9月に「はぴねす歯科石橋駅前クリニック(大阪府池田市)」、2018年6月に「緑地公園駅前クリニック(大阪府府中市)」、2020年7月に「川西能勢口駅前クリニック(兵庫県川西市)」を開院。現在は医療法人じはぴねすの理事長として3医院を運営。