公開日:2020年12月14日
口元を美しくするために審美歯科を検討する人が増えていますが、デメリットをご存知でしょうか?
審美歯科のデメリットとメリットを把握することで、治療方法の選択肢が広がります。
審美歯科を検討している方は一度ご覧ください。
審美歯科には、以下のようなデメリットがあります。
・強い衝撃に弱い
・費用が高い
・歯を削ることがある
審美歯科治療ではセラミックという素材が使われます。
セラミックは陶器に使われる素材で丈夫ですが、強い衝撃にとても弱いです。
奥歯に使用した場合や歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、一部(もしくは全部)が欠けやすくなります。
そのため、欠けやすい部位にセラミックを使う場合は、強度が一番強いジルコニアを使うようにしてください。
セラミックは陶器と同じで割れると修復できず、はじめから作り直さなければいけません。
また、定期的に噛み合わせをチェックするなど、メンテナンス次第で持ちが変わるため、適切なケアが大事です。
審美歯科は、金額面の負担が大きくなりやすいです。
一般的な歯科治療は保険が適用されるため、患者様の負担額は全体の3割程度です。
ですが、審美歯科は保険適応外になり自費診療となるケースがほとんどです。
例えば、オールセラミックの被せ物の場合、10万円から20万円の費用がかかります。
高額医療費控除により一部還元されますが、一般歯科治療と比べると高額になります。
審美治療では「歯の形が悪い」「噛み合わせが調整できない」といった場合に、歯を削ってセラミックを入れることがあります。
歯を削らないまま審美治療を行うと、逆に不自然な見た目になってしまうことがあります。
しかし、歯を削ることで、エナメル質の内側にある神経に近づくため、痛みを感じやすくなります。
また、冷たいものや熱いものに対して、知覚過敏を起こしやすくなります。
正しいケアを行わないと、天然歯と人工物の境目が虫歯になる可能性もあるため、口腔内全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
審美歯科には、以下のようなメリットがあります。
・口周りの見栄えが良くなる
・変色や劣化が起きない
・虫歯になりにくい
・金属アレルギーの心配がない
・治療期間が短い
審美歯科を行うことで、「歯並びが綺麗」「歯が白い」など、口周りの見栄えが良くなります。
一方、歯が黄ばんでいたり、歯並びが悪かったりすると、不健康な印象を与えてしまい、第一印象も良くありません。
歯にコンプレックスを抱えている人にとって、審美歯科で歯を美しくすることで自分に自信が付きます。
セラミックは、陶器にも使われる素材で水分を吸収しないため、変色や劣化が起きにくいです。
そのため、着色汚れが付きにくく、綺麗な状態を長期間保つことができます。
セラミックの表面はなめらかで汚れがつきにくいため、プラーク(歯垢)が付着しにくいです。
そのため、虫歯や歯周病のリスクを下げることができます。
また、歯と詰め物や被せ物の間に隙間があると、虫歯菌が侵入して虫歯の原因になってしまいます。
ですが、セラミックの詰め物や被せものは、レジンセメントと呼ばれる接着剤を用いて歯にしっかり付けることができるため、隙間から虫歯菌の侵入を防ぐことができます。
セラミックは金属を使用していないので、金属アレルギーが心配な人でも問題ありません。
金属の成分が浸透して、歯の根元が黒ずんでしまう心配もありません。
一般的な矯正歯科は、歯をゆっくり動かして歯並びを整えるため、2〜3年の期間がかかります。
一方、審美歯科でセラミック矯正を行う場合は、歯の形を整えて、セラミック製の被せ物を歯に被せるだけなので、1〜2ヶ月程度の期間で治療が完了します。
短期間で歯並びを整えたい人にもおすすめです。
口周りを美しくし、印象を良くしたい人におすすめの審美歯科ですが、メリットとデメリットが存在します。
メリットとデメリットを理解して、審美歯科を検討しましょう。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
9:30-13:00 | ● | ● |
● | ● | ● | ● | ◎ |
14:00-20:00 | ● | ● |
● | ● | ● | ▲ | - |
▲ 14:00-17:00 ◎ 9:30-14:00 |
祝日休診 ※平日最終受付は、19:30迄 |
コラム監修者医療法人はぴねす 理事長 野澤修一
福岡歯科大学を卒業後、福岡県・大阪府・兵庫県の歯科医院にて14年間勤務。その後、2014年9月に「はぴねす歯科石橋駅前クリニック(大阪府池田市)」、2018年6月に「緑地公園駅前クリニック(大阪府府中市)」、2020年7月に「川西能勢口駅前クリニック(兵庫県川西市)」を開院。現在は医療法人じはぴねすの理事長として3医院を運営。