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親知らずを抜いたあとの痛みと注意点について|はぴねす歯科医院
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公開日:2022年3月21日

親知らずを抜いたあとの痛みと注意点について

親知らずを抜いたあとの痛みと注意点について

親知らずを抜歯するとなった場合、やはり気になるのは痛みだと思います。親知らずを抜いた後はどのくらい痛みが続くのか、また何に注意して過ごせばよいのか、不安になることでしょう。今回は、親知らずの抜歯後の痛みと注意点についてお話をいたします。

親知らずが与える影響とは?

親知らずは、専門用語では第三大臼歯と呼ばれる歯で20歳前後から生え始めます。上下左右に1本ずつありますが、全ての人に親知らずがあるわけではありません。4本ともしっかりと生えている人もいれば、3本だけ生えていたり、歯ぐきに埋まったまま生えてこないなど、様々です。

親知らずは、実は歯の機能にとって重要な役割を持っていません。また生え方によっては親知らずがあることでお口の中に色々な影響を与えてしまうことがあります。では親知らずが生えていると、どのような影響を受けてしまうのでしょうか。

親知らず自体が虫歯になる

親知らずは、いちばん奥に生える歯です。そのため歯ブラシが届きにくく、しっかりと磨くことが難しい歯です。そのため汚れが残りやすく、虫歯リスクが高まってしまいます。4本ともしっかりと生えていれば治療を行いますが、嚙む機能に影響がなければ抜歯する可能性が高くなります。

親知らずの手前の歯が虫歯になる

親知らずが生えていることで、一本手前の第二大臼歯という歯が虫歯になってしまうことがあります。虫歯になりやすいのは、歯と歯の間で自分では見つけにくい部分です。第二大臼歯が虫歯になるのは、親知らずが虫歯になるよりも深刻です。というのも、第二大臼歯は噛む機能において大切な歯だからです。親知らずが原因で第二大臼歯が虫歯になると、しっかりとした治療が必要になります。

歯ぐきが腫れる

親知らずが中途半端に顔を出している状態を、半埋伏と言います。半埋伏は、歯と歯ぐきの間に汚れが残り、歯ぐきが腫れてしまいます。抜歯をせずに消毒や抗生物質で対症療法がおこなわれますが、たびたび繰り返すことで抜歯を勧められることが多いでしょう。

歯並びに影響する

親知らずが生えていることで、歯並びを乱してしまうことがあります。特に歯ぐきの中に横向きになって埋もれている場合、隣の歯の根を押して歯が動き、歯並びを乱す可能性があります。矯正治療を始める前はレントゲン写真を撮りますが、親知らずの存在が歯並びに影響を与えると判断された場合、親知らずを抜歯してから矯正を始めるケースが多いでしょう。

また矯正後に親知らずが生えて歯並びを乱す可能性がある場合、親知らずをどうするか、主治医と相談する必要があります。

関連記事:親知らずは抜かない方がいい?抜かなくてもいいケースを紹介

親知らず抜歯後の痛みはどのくらい続く?

親知らずは必ず抜歯しなくてはいけないということはありませんが、お口の中の状態によっては、抜歯をしたほうがよいと判断されます。4本とも抜歯をする場合、麻酔の方法によっては病院に泊まることもあるようです。

抜歯をする際は必ず麻酔をしますので、抜歯中に痛みを感じることはありません。しかし抜歯後、麻酔の効果が切れる頃から徐々に痛みを感じるようになります。痛みのピークは抜歯後2~3日くらいがピークで、徐々に痛みは緩和されますが1週間くらいは鈍い痛みを感じる人が多いようです。

個人差はありますが、だいたい抜歯後3~7日ほどは痛みが続くでしょう。

痛みがある場合は、処方された痛み止めを飲んで痛みを緩和させましょう。痛み止めはその人に合ったものを処方されますので、別のお薬を飲んでいる場合は事前に医院へ伝えて下さい。

こんな症状が出たときは受診を

親知らず抜歯後は痛みが続きますが、徐々に痛みは消えていきます。しかし抜歯後の状態によっては、早めに病院で診てもらったほうが良い場合があります。以下のような症状が出たときは、我慢せずに早めに診察を受けましょう。

痛みが引かず、だんだん強くなる

痛みは日が経つごとに薄れていきますが、1週間経っても痛みが全く引かない、まただんだん強くなっている場合、「ドライソケット」という症状が起きている可能性があります。ドライソケットとは、抜いた歯ぐきの部分の骨がむき出しになる症状で、非常に強い痛みを伴います。ドライソケットにならないために血のフタのようなものが必要になりますが、うがいをしすぎるとフタを作るために必要な血が流れてしまい、うまく血のフタが作れなくなります。いつまでも強い痛みが残る、あるいは痛みがだんだん増す場合はドライソケットが考えられます。

抜歯後にしびれを感じる

下顎の親知らずで気を付けなければいけないのは、抜歯をした際に神経が損傷することで、しびれが起きてしまうことです。特に水平埋没の場合、神経に近い位置に横たわっていることがあるため親知らずを抜歯する際は、口腔外科の看板を掲げている医院や総合病院など設備の整った医院を選ぶことが大切です。もし抜歯後にしびれを感じるようであれば、早めに抜歯をした医院で相談しましょう。

噛み合わせに違和感が出る

稀にですが、親知らずの抜歯後に噛み合わせが変わったように思えることがあります。恐らくそれまでにあった歯がなくなったことで、一時的に噛み合わせに変化が起きたように思えるケースがほとんどですが、中には親知らずを抜いたことで他の歯に負荷がかかり、本当に噛み合わせが変わることもあるようです。めったにないケースですが、噛み合わせに違和感が出た場合、念のために受診することをお勧めします。

親知らず抜歯後の過ごし方

親知らずを抜いた後は、普通に生活をして構いませんが痛みなどにより日常生活に不便を感じることがあります。抜いた部分が早く回復するためにも、次のようなことに気を付けて過ごしましょう。

1.ドライソケット防止のためにも、うがいをし過ぎない

2.処方された抗生物質はきちんと飲む

3.抜歯した日は長風呂、飲酒、過激な運動は控える

4.腫れが気になるときは患部を冷やす

親知らず抜歯後に不安があるときは、早めに相談を

親知らずはもともとはなくても問題のない歯ですので、基本的に抜歯することが多いです。そのため抜歯や抜歯後に不安を抱えることがあると思いますが、そのほとんどは問題なく痛みがなくなっていきます。しかしいつまで経っても痛みが引かない、ますます痛くなるといった場合は早急に受診し、適切な処置を受けましょう。また抜歯後に不安な症状が出た場合も、早めに抜歯をした医院に相談して下さいね。

 

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