公開日:2024年12月26日
「高校のうちに出っ歯を治したいけど、矯正器具が目立つのは嫌だ」と思っていませんか?
歯列矯正中の見た目が気になって、あと一歩が踏み出せない方も多いでしょう。
出っ歯を矯正する方法は、歯の表側に装置をつける表側矯正だけではありません。
装置を裏側につける裏側矯正や、マウスピース矯正など装置が目立ちにくい矯正方法もあります。
すべての症例に適応するわけではありませんが、適応すれば他人に気づかれずに歯列矯正を行うことができるでしょう。
そこで本記事では以下の内容について詳しく説明します。
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矯正方法別に費用や治療期間についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
高校生が出っ歯を矯正するメリットは以下の3つです。
詳しく説明します。
高校生のような若い年齢の方の歯周組織は代謝が良く、歯がスムーズに動くため治療期間が短くなる可能性があります。
歯は、一定方向に弱い力を加え続けると、歯を支える骨や歯周組織の代謝が促進され、歯を動かすことが特徴です。
この代謝の促進は、年齢によって差があります。
年齢を重ねると骨が硬くなり歯周組織の代謝も悪くなるため、歯を動かすために大きな力と時間が必要になってしまうのです。
このような理由から、高校生のうちに歯列矯正を開始するのはメリットといえるでしょう。
出っ歯やガタガタした歯並びは、細部まで歯ブラシが届きにくく、プラークが多く残ってしまいます。
口の中に残っているプラークには、虫歯や歯周病の原因である細菌が、1㎎あたり1〜2億存在しているといわれているのです。
ですが、歯列矯正によって歯並びが整うと、歯磨きがしやすく口腔内を清潔に保てるため、虫歯や歯周病予防になります。
虫歯や歯周病の発症リスクを抑えるためにも、歯列矯正で歯並びを整え、清潔な口腔内を保つことが大切です。
出っ歯を改善すると、肩こりや頭痛などの不調も改善される場合があります。
噛み合わせが整うことで口周りの筋肉バランスが良くなり、血液の流れが良くなるからです。
顎の筋肉は肩や首の筋肉とつながっているため、口周りの筋肉の硬直が改善されると、肩や首の筋肉の硬直も和らぎ、血流が良くなります。
その結果、肩こりや頭痛などの不調も改善されるでしょう。
高校生の出っ歯の矯正治療には以下の3つの方法があります。
順番に詳しく説明します。
ワイヤー矯正とは、1本1本の歯にブラケットとよばれる装置をつけ、ワイヤーを通して歯を動かす方法です。
ワイヤー矯正の中でも、装置とワイヤーを歯の表側に通す方法を表側矯正といいます。
さまざまな症例に適応するメリットがありますが、装置が目立って口が閉じにくいなどのデメリットがあります。
ワイヤー矯正(裏側矯正)とは、ブラケットとワイヤーを歯の裏側につける方法です。
装置が歯の裏側につくため、見た目が目立ちにくい点は大きなメリットといえるでしょう。
しかし、高度な技術を必要とするため表側矯正に比べて費用がかさむ点や、舌の動きが制限されるため発音しにくい点はデメリットです。
マウスピース矯正とは、取り外し可能な樹脂製の装置を使用して歯を動かす方法です。
1日20時間以上マウスピースを装着しなければなりません。
装置が透明で目立ちにくく、取り外し可能なため歯磨きしやすい点はメリットといえます。
しかし、マウスピースでは歯を大きく動かせないため、重度な出っ歯の場合は適応しません。
高校生の出っ歯を治療する際にかかる費用と治療期間を以下の表にまとめました。
費用 | 治療期間 | |
ワイヤー矯正(表側矯正) | 60万~130万円 | 約2年 |
ワイヤー矯正(裏側矯正) | 100万~170万円 | 約3年 |
マウスピース矯正 | 60万~100万円 | 1年~3年 |
歯列矯正は自費診療のため、医院や症例によって費用が異なります。
一般的にマウスピース矯正は費用が抑えられ、治療期間は1年〜3年と個人差があります。
費用が抑えられる理由は、マウスピース矯正にかかる材料や人的費用がワイヤー矯正に比べると安いからです。
ワイヤー矯正では表側矯正と裏側矯正で費用も治療期間も大きく異なります。
裏側矯正の方が高度な技術を必要とし、歯を動かす微調整に時間がかかるため費用と治療期間が多くかかる傾向です。
高校生の出っ歯矯正に関するよくある質問を4つ紹介します。
順番に解説します。
矯正器具の目立ち方は、治療方法によって異なります。
1番目立つ矯正方法はワイヤー矯正(表側矯正)です。
矯正装置が歯の表側につくため目立ちますが、最近では歯に馴染みやすい樹脂製の装置が普及しているため昔に比べると目立ちにくいといえます。
一方で、ワイヤー矯正(裏側矯正)やマウスピース矯正は非常に目立ちにくい治療方法です。
それぞれ適応できる症例は限られます。
自分に適した矯正方法を判断するには矯正歯科で精密検査を行う必要があります。
バスケットボールやラグビーなど人と接触する機会が多い部活は注意しなければなりません。
ワイヤー矯正(表側矯正)の場合、外側からの衝撃で矯正装置が外れたり、唇の内側を傷つけたりする可能性があります。
歯列矯正中もスポーツを気にせず楽しみたい方は、外傷の可能性が低いワイヤー矯正(裏側矯正)やマウスピース矯正がおすすめです。
歯列矯正中の痛みは、原因によって対応が異なります。
例えば、装置が粘膜に当たる痛みの場合は、矯正装置から歯を守る役割がある、矯正用ワックスの使用が効果的です。
また、装置の調整直後は痛みが出やすいですが、次第に慣れてくるケースがほとんどです。
もし我慢できない場合は、鎮痛薬の服用も可能なため歯科医師に相談してみると良いでしょう。
歯列矯正を始めるベストな年齢は、永久歯が生え揃う前の6歳〜11歳と永久歯が生え揃った後の12歳ごろです。
6歳〜11歳までの永久歯が生え揃っていない時期の治療を1期治療といいます。
この時期の歯列矯正は、顎の成長を活かして治療が行えるため、比較的治療期間が短くなります。
大人の歯列矯正と異なり、抜歯の必要がない点はメリットといえるでしょう。
また、永久歯が生え揃った後の治療を2期治療といいます。
この時期の歯列矯正は大人と同じように、ワイヤー矯正やマウスピース矯正が一般的な方法で、抜歯をしなければならない場合もあります。
2期治療では年齢が若い方が歯周組織の代謝が良く、歯がスムーズに動くためおすすめです。
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高校生が出っ歯を治療するときには、治療中の見た目や部活への影響が気になるものです。
ワイヤー矯正(裏側矯正)やマウスピース矯正など見た目が目立ちにくい方法もありますが、症例によっては希望の治療方法が選択できない場合があります。
もしワイヤー矯正(表側矯正)を選択しなければならない場合でも、最近では樹脂製の装置もあるため昔より目立ちにくいでしょう。
高校生のうちに歯列矯正を開始することで歯をスムーズに動かすことができます。
出っ歯を治したいと考えている方は早めに矯正歯科で相談してみてはいかがでしょうか。
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