口ゴボの治療方法
口ゴボの治療方法は4つあります。
- ワイヤー矯正
- マウスピース矯正
- 部分矯正
- 小児矯正(子供)
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、口ゴボの治療に最も一般的に用いられる方法です。
歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、それらをワイヤーで連結することで、歯を徐々に正しい位置に移動させていくのです。
ワイヤー矯正の仕組みは、歯に適度な力を継続的に加えることで、歯根周囲の骨を少しずつ改造していくというものです。
ブラケットとワイヤーによって生み出される力の方向と大きさを調整することで、歯を精密にコントロールすることが可能になります。
ワイヤー矯正は、歯科矯正の分野で長年にわたって使用されてきた実績のある治療方法であり、多くの口ゴボの症例に対応可能です。
ワイヤー矯正について
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、口ゴボの治療に用いられる比較的新しい方法です。
透明なプラスチック製のマウスピースを使用して、歯を少しずつ正しい位置に移動させていきます。
マウスピース矯正の仕組みは、一連のマウスピースを順番に交換していくことで、歯に適度な力を加えていくというものです。
各マウスピースは、コンピューター制御された設計によって作製され、歯の移動をきめ細かくコントロールすることが可能になります。
マウスピース矯正の大きな利点は、装置が目立ちにくく、取り外しが可能なことです。
食事の際や歯磨きの時には、マウスピースを外すことができるため、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。
マウスピース矯正について
部分矯正
部分矯正は、口ゴボの治療に用いられる限定的な範囲の歯列矯正方法です。
口元の突出に関与する特定の歯のみを移動させることで、口ゴボを改善するのです。
部分矯正の対象となるのは、主に上下の前歯です。
口ゴボの原因が前歯の位置異常に限定されている場合、奥歯までを含めた全体的な歯列矯正を行う必要がなく、前歯のみを適切な位置に移動させることで、口元の突出を解消することが可能になります。
部分矯正の利点は、全体的な歯列矯正と比較して、治療期間が短く、費用が少なくて済むことです。
また、奥歯の位置を変える必要がないため、咬み合わせへの影響を最小限に抑えることができます。
ただし、適用できるケースが限定的であるため、口ゴボの程度や原因によっては、部分矯正では十分な改善が得られない場合もあります。
部分矯正について
小児矯正(子供)
小児矯正は、子供の成長発育期に行う歯科矯正治療であり、将来の歯並びや口元の問題を予防するために重要な役割を果たします。
永久歯が生え揃う前の早い段階で、顎の骨格の発達を適切に誘導することで、口ゴボを含めた様々な不正咬合を未然に防ぐことができるのです。
小児矯正を行うタイミングは、個人差がありますが、一般的には乳歯から永久歯への交換期(6歳~12歳頃)が適切とされています。
この時期は、顎の成長が活発で、歯の移動も容易であるため、効果的な治療が可能になります。また、子供の協力が得られやすく、装置に適応しやすいのも利点の一つです。
小児矯正は、子供の成長過程に合わせた治療計画が必要であり、定期的な経過観察が重要です。適切な時期に適切な治療を行うことで、口ゴボを含めた不正咬合を改善し、健全な口腔機能の発達を促すことができるのです。
小児矯正について